クリニックブログ

2017.03.28更新

今回は遠方からのご来院のフレンチブルドックちゃん。

 

とってもかわいい子ですが、お鼻も狭く診察室でガーガーと呼吸をしていました。

イビキもあるようです。

 

レントゲンを撮ってみると気管が細い!

じつは鼻のあなが狭いと呼吸時になかなか空気が吸えず、

気管を引っ張る力がかかります(陰圧になるため)。

成長期にそのような力がかかると、気管の成長を妨げ

気管低形成という状態になり、気管が細い子になってしまいます。

 

この気管低形成も呼吸状態を悪化させますので、

熱中症や窒息につながる危険性があります。

 

このフレンチちゃんは10kg以上体重がありますが、

一般的な猫ちゃんよりちょっとだけ気管が太い程度でした。

このままではこの夏に突発的に異常が出てもおかしくない状態です。

 

今回も鼻の穴を広げる手術と軟口蓋を切除する手術を行いました。

 

軟口蓋1

このフレンチちゃんは軟口蓋が長いというよりは分厚い子でした。

実は軟口蓋過長症は、軟口蓋が長い子よりも分厚い子が多く、そのため気道が狭くなることが多いのです。

さらにはフレンチブルドックは舌根部(舌の付け根)が分厚く、口が大きく開かない(開口障害)が多く

上下で気道を狭くしています。

さすがに舌の厚さを薄くすることはできませんので、軟口蓋を切除し気道を確保することになります。

軟口蓋2

しっかりと気道が確保できました。

次にお鼻です

鼻孔拡張1

とっても狭い…

これでは呼吸はできません

鼻孔拡張2

しっかり空気が通る状態になりました。

 

再診時にはガーガーという呼吸音はなく、いびきもほとんどしないようでした。

 

今後は避妊手術になります。

腹腔鏡による避妊手術をご希望でしたので、腹腔鏡がある施設をご紹介いたしました。

 

当院ではご希望の手術や検査、内科療法が行えない場合、

信頼できる機関・病院へご紹介も行っております。

 

 

投稿者: けいこくの森動物病院

2017.03.27更新

今日は抗生剤についてのお話です。

 

日々日常の診察で抗生剤をお出ししない日はありません。

それだけ抗生剤が必要な病気が多くあるということです。

例えば、下痢や膀胱炎、咬傷、皮膚病、膿瘍などの細菌感染が見られるもので使用します。

この抗生剤、実は効果がない場合があります。

人間でも問題になっている「薬剤耐性菌」の存在です。

 

薬剤耐性菌とはその名の通り、抗生剤に耐えることができる菌のことです。

基本的に抗生剤は患部だけではなく全身に働きますので、

効かない抗生剤を飲み続けることは良くありません。

治らないし…

 

そのため当院では、治りが遅い感染症や重度の感染症など必要と判断した場合は院内でばい菌を培養しどの抗生剤が効果的かを判定する、「薬剤感受性試験」を行っています。

外注の検査機関に比べて精度は落ちますが、外注で10日かかる検査も院内では基本的に1日で結果が出ます。

 

今回は子宮蓄膿症の薬剤感受性試験を行いました。

子宮蓄膿症とは避妊をしていない女の子がかかる病気で、子宮にばい菌が感染し

膿が溜まる病気です。

診断精度が上がった現代でも、約7%が死亡するという報告もあり

こわーい病気の一つです。

基本的な治療は、外科手術による卵巣子宮の摘出と点滴入院で抗生剤を投与していくとになります。

この病気は重度の細菌感染症なので、効かない抗生剤を選択してしまったら大変です!

そのため手術により摘出した子宮から、膿を取り出し培地に撒き培養しました。

培地には抗生剤をしみ込ませたろ紙(ディスク)を貼り付け、一晩36℃で培養します。

効果がある抗生剤であれば、ろ紙の周りにばい菌は増殖できません。

 

結果は・・・

 

培養検査

赤い部分はばい菌が増殖していない箇所です。

右下のろ紙(ディスク)の周りにはばい菌がわんさか増えています。

つまりこの抗生剤を使っていたら、全く効かなかったということです…

 

薬剤耐性菌はかなり多く存在します。

当院では効果的で動物に負担がかからなくするためにも

積極的に感受性試験をお勧めしています。

投稿者: けいこくの森動物病院

2017.03.27更新

本日の手術は、ダックスのMochaちゃんの歯石除去でしたdog

 

Mocha 

とってもかわいい、5歳の男の子ですglitter3glitter3

人間の年齢では30代中盤。

人間は30歳以降で歯槽骨(歯を支えている骨)の骨量が減少してくると言われています。

わんちゃんも3歳以上の子では、何らかの歯周疾患に罹患している可能性が高く

麻酔をかけてしっかりした処置を行う必要がありますtears

 

Mochaちゃんのお口は

スケーリング前

歯石がついています。特に犬歯は歯石沈着により歯肉炎が起こり、歯肉が後退しています。

このまま放置すると、歯肉炎が進行し歯槽骨を融解し歯が抜けてしまったり、歯の根っこに膿が溜まったり

してしまいます。ダックス、シュナウザー、イタグレなどの犬種は犬歯の裏側が非常に傷みやすく

歯周病により口と鼻が繋がってしまう口鼻瘻孔とう状態に発展してしまいます。

 

成犬の歯は全て生えそれっていると42本あります。

そのすべてを1本1本診断し、歯科用のレントゲンも使用し根が腐ったり

歯槽骨が吸収されていないか確認していきます。

歯科レントゲン

私たちが歯科を受診したとき、初診時に必ず歯のレントゲンを撮ります。

わんちゃんも同じように歯科レントゲンがないと正確な診断ができません!

歯科レントゲンがないと、麻酔をかけて中途半端な処置に終わってしまいます…shun

今回は抜歯適応の歯はありませんでしたglitter

しかし1年このまま何もしなければ、抜かなくてはいけない歯が出てきていたと思います。

 

当院ではわんちゃんネコちゃん専用の歯科用の機械(デンタルユニット)とレントゲンを完備しております

デンタルユニット

このデンタルユニットは院長仕様に改造されていて、大幅な処置時間の短縮を実現しています!

 

超音波スケーラーで歯石除去を行った後は、2回ほど歯面(歯の表面)を研磨し歯石をつきにくくします。

まずは目が粗い研磨ペーストとブラシで

ポリッシング1

次に目が細かい研磨ペーストとラバーブラシで研磨(ポリッシング)します

ポリッシング2

その後、洗浄しエアーを吹きかけ最終確認します

スケーリン後

ピカピカになりましたglitter2

 

今回のMochaちゃんは、歯周病が進行する前の処置だったため

抜歯することもなく麻酔時間も短くて済みました!

抜歯は大変な技術と処置を必要とし、麻酔時間が大幅に延長してしまいます…

抜歯本数が多かったり、犬歯の抜歯が必要になったときは3時間を超えることもtears

早めに処置をすることで抜歯がなく麻酔のリスクを抑えることができます

 

今月は先月・今月と麻酔処置の件数が30件/月を超えていますが、その1/3が

歯の処置になります。

それほどワンちゃんdog・猫ちゃんcowのお口のトラブルは多く

皆様気にされております。

 

少しでも歯石や歯肉炎、口臭が気になりましたら、ご遠慮なくご相談ください!

 

 

 

 

 

 

投稿者: けいこくの森動物病院

2017.03.15更新

ミニチュア・ダックスのココナッツちゃんが、歯石除去(スケーリング)に

いらっしゃいました。

 

ダックスはとってもお口のトラブルが出やすい犬種で、

歯周病により骨が溶けて顎の骨が折れてしまうことも…shun

また人間と同じように、歯周病を患っていると心臓病や腎臓病へ罹患するリスクも

上がってしまいます。

 

定期的な歯石除去+歯磨きをお勧めしますglitter

 

歯石除去前

ダックス スケーリング前

 

歯石除去後

ダックス スケーリング後

 

歯石除去後は2回研磨をかけ、歯面の微細な凹凸をできる限りなくし歯石沈着を

起こしにくくする処置を行っています。

しかし歯磨きをしないと半年程度で歯石は沈着してしまいます。

 

しっかりとした歯石除去の後、しっかりとした歯磨きをおこない

健康を保ちましょう

 

投稿者: けいこくの森動物病院

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