【歯科症例】コンポジットレジンによる犬歯の修復を行なった症例

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こんにちは!世田谷区等々力にありますけいこくの森動物病院です🌳

今回は コンポジットレジンを用いた歯の修復治療の症例をご紹介します。

 

犬に多い歯の破折

犬は硬いおもちゃ、ヒヅメ、骨、硬いガムなどを噛むことで、歯に大きな負担がかかり、知らないうちに歯が折れてしまうことがあります。特に犬歯や上顎の前臼歯は破折が起きやすい部位です。

破折の中には 神経(歯髄)が露出する露髄を伴うものと、 露髄していない破折 があります。

露髄していない場合でも、放置すると細菌が歯髄に侵入し、後から痛みや感染が起きることがあります。

 

今回の症例

6歳・柴犬

スケーリング歯石除去処置中に、右の犬歯に破折を確認しました。幸い、歯髄の露出はなく、歯を残す方針となりました。

 

診察時の所見

  • 破折はエナメル質と象牙質の一部に及ぶ
  • 歯髄は露出していない
  • 感染の兆候なし

露髄はなくても、このままにすると象牙質を通じて細菌が入り込み、後から感染を起こす可能性があります。そのため、コンポジットレジンによる修復 を行うこととしました。

 

コンポジットレジンとは?

コンポジットレジンは、歯科治療で一般的に用いられる白い樹脂製の材料です。

破折している歯にレジンを被せることで、再度の破損や感染を防ぐ効果があります。

 

治療の流れ

①下処理(エッチング•プライミング•ボンディング)

レジンをしっかり歯に接着させるために、歯の表面を処理します。これらの工程により、レジンが強く安定して歯に固定され、長持ちしやすくなります。

②レジンの充填

コンポジットレジンを少しずつ積層し、欠損部を元の歯の形に近づけるように修復します。

③光照射で硬化

レジンは特殊な光で硬化させることで、しっかりと固まり歯の表面に密着します。

④研磨して完成

最後に研磨してつるつるに仕上げ、プラークがつきにくい状態に整えます。

 

ビフォーアフター

処置前

処置後

今回露髄していなかったため、根管治療や抜歯といった大きな処置を避けることができました。

 

飼い主さまへ

犬は破折があっても気づかれないことが多くあります。

スケーリング中に「隠れた破折」が見つかるというのは珍しくありません。

特に以下のアイテムは破折リスクが高いです

  • ヒヅメ
  • 鹿角
  • とても硬いガム
  • 固いプラスチックのおもちゃ

「自分の爪で押してへこまない硬さのもの」は原則噛ませない方が安全です。

 

まとめ

今回は「露髄のない破折」をコンポジットレジンで修復し、歯を残すことができました。

破折は放置すれば痛みや感染につながるため、早期発見・早期治療がとても重要です。

定期的な歯科検診やスケーリングで、隠れたトラブルの早期発見につながります。

愛犬の歯で気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。

 

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