こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌲
猫ちゃんの歯並び、咬み合わせについて気にされたことはありますでしょうか?
上顎の前歯の後ろに下顎の前歯があり、上顎の3番目の前歯(第3切歯)と犬歯の間に下顎の犬歯があるのが正常です。
この咬み合わせが異常な状態を、不正咬合と言います。
(たまに見かけるしゃくれているワンちゃんも不正咬合に分類されます)
不正咬合には、骨格が原因の骨性不正咬合と歯並びが原因の歯性不正咬合があります。
「猫に歯の矯正⁉」と驚かれる方も多いかもしれませんが、今回は矯正により咬み合わせが改善した猫ちゃんをご紹介します。
症例
6か月のアメリカンショートヘアーの男の子です🐈
かかりつけの病院さんで不正咬合とご指摘がありました。



実際の写真です。
下顎の犬歯の先端が上顎の歯肉に接しています。
2枚目の写真の赤矢印で示した部分は、下顎犬歯の先端が刺さることでできた窪みです。
この猫ちゃんの場合、歯並びではなく骨格が原因で不正咬合を起こしています(骨性不正咬合)。
基本的に骨性不正咬合の場合は矯正は適応外となることが多いですが、今回の症例の不正咬合は矯正できる見込みがありました。
そのため飼主さんと相談の上、歯科矯正を実施しました。
矯正方法 「歯冠延長術(インクラインキャップ)」
「歯冠延長術」という方法で矯正を行いました。
コンポジットレジンという、歯科治療で一般的に用いられる樹脂製の材料を使用します。
矯正したい下顎犬歯の歯冠(歯の先端)にコンポジットレジンを盛り、下顎犬歯が上顎犬歯と第3切歯の間に入るようにします。
下顎犬歯が間に入るようになることで、口を閉じるたびに下顎犬歯が外側に滑るようにずれていきます。
矯正後はコンポジットレジンを取り外します。
実際の処置

手術当日のコンポジットレジン設置後の写真です。
下顎犬歯の先端の青いものがコンポジットレジンです。
コンポジットレジンによって歯を伸ばし(歯冠延長)、犬歯を外側にずらすことで下顎犬歯が上顎の歯肉に当たらないようになります。
レジンの取り外し(矯正してから3週間後)

矯正を始めてから3週間後の写真です。
レジンが付いた状態でも、元の歯がうまく咬み合うようになっているのが分かります。
レジンは歯石除去鉗子を用いて丁寧に外しました。

レジンを外した後の写真です。
下顎犬歯は上顎の歯肉に刺さらなくなりました。
それにより、犬歯が刺さっていたことで出来ていた窪みも治っていました。
まとめ
猫ちゃんの骨性不正咬合でも、矯正により治せる可能性があります。
同じような状況は、乳歯遺残のワンちゃんでよく起こります。
下顎犬歯の乳歯が残ることで、永久歯が内側にずれてしまい、口蓋に刺さることがあります(ベースナロー)。
ワンちゃんでも今回の歯冠延長などにより矯正が可能な場合もあります。(抜歯が必要な場合もあります。)
「うちの子、咬み合わせが悪いかも、、、」というご不安がありましたら、ぜひご相談ください。
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