こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院・世田谷犬猫歯科です。
日本人の80%が罹患しているともいわれている歯周病ですが、わんちゃんでは2歳で80%、3歳で90%、7歳で100%が罹患しているといわれています。
欧米では健康なわんちゃんねこちゃんでも、1年に1回麻酔をかけて、歯科検診・歯科処置を受けることが推奨されています。(アメリカ獣医歯科AHAAのガイドラインより)
歯周病は、心臓病や腎臓病などの全身疾患と関連性があると判明しており、年に1回のスケーリングにより、死亡リスクを20%減少させるという方向もあります。
口腔内の環境を整えることは、他の病気になりにくくするためにも重要です。
当院では高齢のわんちゃんの麻酔も行っております。
今回は、毎年麻酔をかけて歯科処置を行っている17歳のミニチュアダックスさんを紹介します。
症例
今回の症例は、17歳のミニチュアダックスさんです。
皮膚の診察時に歯のご相談を受けました。
高齢なこともあり麻酔のリスクはゼロではないですが、飼い主さんと相談し今年も歯科処置を行うことにしました。
術前検査
当院では手術前の術前検査として8歳以上の子では、以下の検査を行っています。
血液検査
胸部レントゲン検査
心エコー図検査
腹部エコー図検査
尿検査
もともと心臓の僧帽弁逆流と大動脈弁逆流がありましたが、術前検査では心拡大はなく、心臓病の大幅な進行はありませんでした。
腹部エコー図検査では胆泥の貯留がありましたが、麻酔に大きな影響を及ぼすほどではありませんでした。
血液検査では、甲状腺ホルモンのT4が低く、新たに甲状腺機能低下症の可能性が疑われました。
そのため一度手術は延期し、甲状腺の追加検査を行いました。
その結果、甲状腺機能低下症と診断し、不足した甲状腺ホルモンを補うお薬(チロタブ)による治療を開始しました、
お薬を飲み始めてから再度血液検査を行い、T4の数値は基準値内になったのを確認しました。
そのため、手術日程を決めなおして手術を行いました。
歯科処置
全身麻酔をかけてから歯科レントゲンを撮影し、診断を行います。
もともと今までの歯科処置で抜歯をしたこともあるため、全ての歯はそろっていませんが、17歳の中では残っている状態です。
上顎の前歯2本は揺れが強かったため抜歯を行いました。
その他の歯はやや歯周病が進行している部分もありましたが、抜歯は不必要であったため、徹底的にクリーニングを行いました。
スケーリング前の歯

スケーリング後の歯

スケーリング後は2種類の研磨剤を使用して歯の表面を磨き上げました。
麻酔自体は特に大きな問題なく、血圧を維持するお薬を使いながら実施しました。
手術自体は1時間程度で終了し、無事に目を覚ましてくれました。
まとめ
歯周病はほとんどのわんちゃんが罹患する病気です。
毎年の歯科処置が1本でも多く歯を残すことにつながります。
高齢の麻酔はご不安だと思いますが、一度ご相談いただければと思います。
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