こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳
今回ご紹介するのは、柴犬ちゃんです。
トリミングの際に「歯が折れているかもしれない」と指摘されたことをきっかけに、歯科診察のため来院されました。
飼い主さまからは、
- 12月頃に折れた可能性がある
- ヘラジカの角のおもちゃをよく噛んでいる
- 感染や将来的なトラブルが心配
といったお話がありました。
歯の破折を確認
診察の結果、右の大きな奥歯に平板破折(歯が板状に割れる破折)が確認されました。

一方で、
- 明らかな露髄(歯の神経が露出した状態)は認められない
- 強い痛みを示す様子はない
- 歯の動揺も認められない
という状態でした。
歯が折れている場合、「すぐに神経の治療が必要なのでは?」と心配されることも多いですが、破折の状態によって治療方針は大きく異なります。
露髄の有無は治療選択の重要なポイント
歯の破折では、
露髄しているかどうかが治療を決めるうえで非常に重要です。
- 露髄あり
→ 歯内治療(根管治療)や抜歯が必要になることが多い - 露髄なし
→ 歯を温存できる可能性がある
今回の症例では、精査の結果、露髄は認められませんでした。
そのため、歯内治療は行わず、歯を残す治療を選択しました。
治療内容 ― スーパーボンドとレジンによる修復

治療ではまず、破折した歯の表面を適切に処理したうえで、歯科用接着材であるスーパーボンドを用いて平板破折部を接着しました。その後、コンポジットレジンを用いて歯の形態を修復し、表面の滑らかさを丁寧に調整しました。
この方法により、
- 歯の強度を回復
- 刺激や細菌の侵入を防止
- 将来的な露髄リスクを低減
することが期待できます。
硬いおもちゃによる歯の破折に注意
今回のような歯の破折は、
- ヘラジカの角
- 非常に硬いおもちゃ
などを噛むことで起こるケースが少なくありません。
特に、上顎の奥歯は負荷がかかりやすく、見た目では小さな欠けに見えても、内部ではダメージが進んでいることがあります。
まとめ ― 歯が欠けたら、早めの歯科チェックを
歯の破折は、
- 痛みが出ないこともある
- 元気・食欲が保たれることも多い
ため、見過ごされやすいトラブルです。
しかし、放置すると感染や露髄につながる可能性があります。
今回の症例では、
露髄がなかったため歯を温存する治療が可能でした。
「歯が欠けているかも?」
そんな場合は、ぜひ一度ご相談ください。
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