こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。
口内炎により全抜歯を行った9歳のミックス猫さんを紹介します。
主訴
口が痛くてごはんを食べづらそうということで来院されました。
診察したところ、歯肉全体に炎症がみられました。
また口の奥のほうにも炎症がみられたため歯周病と、歯周病に関連する歯肉口内炎と診断しました。
もともと残っている歯は少なかったのですが、残っている歯が炎症の原因になっていると判断し、麻酔下で抜歯することになりました。
症例写真
↑手術前の様子です。歯周病による炎症が強く、歯を支える顎の骨が溶けてほとんど全ての歯の根もとまで露出している様子がみられました。(歯肉炎・歯周炎)
↑また、口の奥にも炎症がみられました。(尾側の口内炎)
治療内容
今回は、飼い主様と相談の上、残っている全ての歯を抜く手術を選択しました。(総顎抜歯)
手術後は、口の中の炎症も落ち着き、以前よりごはんをよく食べるようになってくれたということです。
歯周病
歯周病は軽度のものであれば、歯垢・歯石の除去だけである程度改善することもありますが、重度のものである場合には抜歯が必要となることがあります。
口内炎
歯肉口内炎は原因がはっきりしないこともあります。
歯周病細菌やウイルスの感染によっても起きると考えられていますが、内科的な治療で改善が見られない場合にはやはり抜歯が適応されます。
猫さんたちは、元々あまりごはんを噛まずに飲み込んで食べる動物ですので、全ての歯が無くなってもごはんを食べることができます。
「ごはんを食べたそうにはするけど食べられない」「よだれが多い」「口臭が強い」「前足が濡れている」などの症状が見られた場合は口のトラブルが起きている可能性があります。
口の痛みの原因を取り除いてあげることで、日々の生活の質を高めることができますので、難治性の口内炎にお困りの方はご相談をお待ちしております。
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