こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院・世田谷犬猫歯科です🌳
歯が欠けてしまった猫ちゃんの治療をご紹介します。
症例
混合ワクチン接種でご来院された8歳のスコティッシュフォールドさんですが、接種前の身体検査で口腔内を確認したところ、左上顎犬歯の欠け(破折)が認められました。全身麻酔下での歯科診断で、右下顎の奥歯(後臼歯)の破折も認められました。
(正確な診断のため、治療は必ず全身麻酔下で行います。)

猫ちゃんもワンちゃんと同様に歯が欠けてしまうことがあります。
歯が欠けてしまった症例では、歯の中の神経や血管(歯髄)が露出(露髄)しているかどうかによって、治療内容が変わります。
露髄がある場合、歯を抜くか(抜歯)、または歯髄を除去して詰め物をする治療(歯内治療)を行うかをご相談いたします。
露髄がない場合、主に歯の表面を樹脂材(コンポレジットレジン)で覆う治療を行います。
露髄があると歯髄に口腔内細菌が侵入して感染しやすく、歯の根っこ(根尖)に膿が溜まってしまい、最終的には口から頬につながる穴が開くことがあります。露髄がなくても象牙質が露出していることで、象牙質中の微小な管から温度や痛覚刺激が伝わりやすく、感染のリスクもゼロではありません。このため、欠けてしまった歯にはなるべく早く治療を行うべきです。
幸い、この猫ちゃんは露髄していなかったため、コンポジットレジンで破折した歯を修復、保護し、治療を終了しました。


コンポレジットレジンは時間が経つと(早ければ数か月~数年後)どうしても剥がれてしまうことがあります。
今後は治療歯を定期的にチェックしていきます。
ワンちゃんの場合は硬いものを噛むことによって歯が欠けてしまうことが多いですが、猫ちゃんの場合は高い場所から飛び降りた時にバランスを崩して顔をぶつけてしまったり、保護猫ちゃんでは喧嘩の際に、歯が欠けてしまうことがあります。
欠けてしまった、折れてしまった歯でも、抜かずに治療する選択肢がありますので、ご相談ください。
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