歯科症例
【2026.6.9】
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院・世田谷犬猫歯科です。
今回は、歯が欠けてしまったケースについて原因と対応をご紹介します。
症例
今回の症例は、5歳のMIX犬(チワワ×トイプードル)。
元々は、耳の診察でいらしていましたが身体検査を行っている際に上あごの犬歯が欠けていることがわかりました。

お話を聞いていると原因としてはケージを噛んだことが疑われました。
ワンちゃんの歯はヒトと比べて歯の表面を保護しているエナメル質という層が薄く、硬いものを噛むには向いていません。
今回は犬歯でしたが、上あごの大きな臼歯が最も折れやすく、その歯が欠けたことに気が付いて来院されるワンちゃんをよく見ます。
歯が折れることを破折といいますが、よくある歯の破折の原因となるものは、ケージ以外にもひづめ・鹿の角・硬すぎるデンタルガム・骨・ヒマラヤンチーズなどがあります。
歯はエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄(血管や神経)などの構造からできていますが、最も表層にあるエナメル質が失われてしまうことで象牙質や歯髄が露出してしまうと細菌感染のリスクが生じます。
今回は歯が欠けたことで象牙質が一部露出した状態でしたので、露出部分を保護するための治療を行いました。
まずは歯の表面や歯肉の溝の汚れを徹底的に除去した上で、歯が欠けてしまった部分にコンポジットレジンという樹脂材を接着させます。これにより露出した象牙質を保護することができます。

治療後の注意点
修復を行っても、歯にとって硬すぎるものを与え続けると再び歯が欠けたり接着させたコンポジットレジンが脱落してしまうことがあります。今後はあげるものに注意していただき、定期的に歯の健診を受けていただくことでお口の健康を守っていきましょう。
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