症例紹介
【2026.5.29】
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院・世田谷犬猫歯科です。
今回は歯周病の治療を行った症例をご紹介します。
症例
症例は、7歳のトイプードルさん。
歯石がたくさんついてきたとのことで来院されました。
ちなみにご家族は現役の歯科医師さんとのこと。
診察したところ、全体的な歯で重度の歯石・歯垢の付着がみられ、歯周病も重度に進行していることが疑われました。

このトイプードルさんは体重がおよそ1.9kgほどで、顎の骨がもともと薄いため、炎症によりわずかに顎の骨が溶けただけでも歯を支えることができなくなってしまいます。
重度に歯周病が進行した歯については、抜歯をするか特殊な再生治療を行うことで抜かずに保存を試みます(複数回の麻酔処置が必要)。
ご家族と相談したところ積極的な抜歯をご希望されました。
このため、たくさんの抜歯が必要になることを想定しながら麻酔下での検査と治療に進みました。
麻酔下検査・処置
犬猫の歯科検査と治療は全身麻酔をかけて行います。
診断のためには専用の歯科レントゲン撮影と、歯と歯肉間の溝(歯肉溝)の深さの測定(プロービング)を行いますが、人と違って犬猫はじっとしていることが難しく検査自体がストレスになるため安全性や正確性のためにはどうしても全身麻酔が必要です。

今回の検査の結果…
意外なことに顎の骨の喪失はあまり進んでいないことがわかりました。
幸いにもすぐに抜歯が必要な歯は無く、炎症の原因となっている歯垢・歯石を徹底的に取り除く治療(スケーリング)を行いました。


スケーリング後は刺激の小さなレーザー(Er:YAGレーザー)を歯肉溝に照射して殺菌・消毒を行い、炎症を抑える効果のある活性種窒素(プラズマ)をふきつけ終了です。

今後は歯磨きを頑張って歯を大事に維持していきましょう。

まとめ
歯周病の進行具合は、歯石のつき方など見た目だけで断言することができません。
今回は、歯の汚れはあっても歯周組織の破壊が進んでいないケースでしたが、反対に見た目の歯石が少なくても歯周組織が大きく失われていて抜歯をしなければならなかった症例も多数経験しています。
日常的な歯磨きはもちろん重要ですが、病院での定期的な歯科検診も同じように大切です。
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