2025/07/09
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
犬や猫も私たちと同じように、年齢とともに関節のトラブルを抱えることがあります。
中でも「関節リウマチ」は、自己免疫の異常によって関節が炎症を起こす病気で、進行すると痛みや関節の変形を引き起こします。
今回は、犬猫の関節リウマチについてご紹介します。
関節リウマチとは?
関節リウマチは、体の免疫システムが誤って自分の関節を攻撃してしまう「自己免疫疾患」の一つです。関節の内側にある滑膜(かつまく)という組織が炎症を起こし、関節が腫れたり痛んだりするようになります。
この病気は特に中高齢の小型犬や猫に見られることが多いですが、若い動物にも発症することがあります。
変形性関節症(加齢や負荷によって関節がすり減る病気)と混同されがちですが、関節リウマチは免疫の異常による炎症が原因です。
主な症状とは?
関節リウマチでは、以下のような症状が見られます
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歩くときにびっこを引く、動きがぎこちない
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関節(特に足首や指先)が腫れて熱を持つ
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朝起きた直後や運動後に動きづらそうにする
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元気がなく、食欲が落ちる
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猫の場合、ジャンプを避ける、触られるのを嫌がる
進行すると関節が変形してしまい、日常生活にも支障をきたすようになります。
原因と診断方法
関節リウマチの正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、免疫機能の異常が大きく関係していると考えられています。
遺伝的な素因や感染、環境要因などが関係する場合もあります。
診断は、以下のような検査を組み合わせて行います
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血液検査(炎症マーカー、自己抗体の確認)
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X線検査(関節の腫れや変形の有無を確認)
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関節液の検査(炎症の程度を確認)
関節リウマチと似た症状を持つ病気も多いため、慎重な鑑別診断が必要です。
治療と家庭でのケア
治療の目的は、炎症や痛みを抑え、関節の機能を維持することです。
主な治療法は以下の通りです
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免疫抑制剤(免疫の異常な働きを抑える)
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抗炎症薬・鎮痛薬(痛みや腫れを和らげる)
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サプリメント(グルコサミンやオメガ3など、関節の健康をサポート)
また、日常生活では次のような工夫が大切です
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適度な運動と体重管理(肥満は関節に負担をかけます)
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滑りにくい床材や段差の少ない環境づくり
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猫の場合はジャンプをしなくても済むようにステップを設置する
継続的な投薬と定期的な通院が必要になることが多いですが、早期に対応することで進行を遅らせ、快適な生活を送ることができます。
まとめ
関節リウマチは進行性の病気ですが、早期に気づいて適切な治療を行えば、ペットの生活の質を大きく保つことができます。
「最近あまり歩きたがらない」「触られるのを嫌がる」「ジャンプしなくなった」など、いつもと違う様子が見られたら、早めに動物病院で相談しましょう。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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