けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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けいこくの森動物病院

犬の熱中症にご注意!

こんにちは。本格的に暑い季節がやってきましたね。

病院のエアコンも古くなっていたので交換しました。

 

今回はワンちゃんの熱中症についてのご紹介です。

ワンちゃんも人と同じく熱中症を起こすことがあります。

熱中症は、高温多湿の環境中で体温の上昇と脱水によって生じるものです。

症状としては軽度から重度のものまで様々で、呼吸促迫・元気消失・嘔吐・下痢・大量のよだれ・筋肉の震え・発作・意識消失などが挙げられます。

命に関わることもあるため油断は禁物‥‥

高温環境での活動(条件次第では短時間でも)、人の目の届かない場所でのお留守番、シャンプー後のドライヤー、肥満体型、短頭種、呼吸器や心臓の病気をもつ子などはより一層の注意が必要です。

熱中症を起こさないためにも、散歩の時間帯に気をつける、いつでもお水を飲めるようにする、締め切った部屋や車内に放置しない、エアコンを使用する(ワンちゃんにとっての快適なのは室温21〜25℃、湿度50〜60%程度ですがエアコンの設定と実際の温度・湿度とは差があります)といったことを心がけましょう。

 

 

もし熱中症を起こしてしまったら‥‥?

すぐ病院にいけないような場合、まずは応急処置として体の冷却を行います。

・水でワンちゃんの体を直接濡らすか濡れたタオルで覆う

・濡れた体風を当て、気化熱を利用して体を少しずつ冷ます

・首や腋や内股のような太い血管が走る部位にタオルで包んだ保冷剤を当てる

ただし、冷水を直接かけたり、氷水につけたり、凍った保冷剤を直接体に当てるなど急激に冷やそうとすると逆効果になる場合があります。表面の末梢血管が収縮してしまい効率良く熱を逃せないからです。また、重要な臓器が集まる体の深部に高温の血液が回ってしまい、機能障害を悪化させる恐れもあります。

ワンちゃんの状態次第では酸素吸入や点滴が必要です。命に関わることもあるため、できるだけ早くからの対処が必要とされますので普段と違う様子が見られましたら病院にご相談ください。

 

獣医師 中森