なんとなく元気食欲がない…それって年齢のせいではないかも?慢性疾患に伴う貧血について

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慢性疾患に伴う貧血とは?―見逃されやすい「体からのSOS」―

血液検査で「貧血があります」と言われたとき、飼い主様の多くは「どこかで出血しているのでは?」「命に関わる状態なの?」と強い不安を感じられると思います。

しかし実際には、出血が原因ではなく、慢性的な病気に伴って起こる貧血も非常に多く認められます。

それが慢性疾患に伴う貧血です。

この貧血は、急激に悪化することは少ない一方で、体の中で長期間続いている異常を知らせる重要なサインでもあります。

 

 

貧血とはどんな状態?

貧血とは、血液中の赤血球数ヘモグロビン量が低下し、全身に十分な酸素を運べなくなっている状態を指します。

赤血球は、酸素を全身の臓器へ届ける役割を担っており、不足すると以下のような症状が現れることがあります。

  • 元気がない疲れやすい
  • 食欲の低下
  • 動きたがらない
  • 呼吸が浅く速くなる
  • 歯ぐきや舌の色が白っぽい

ただし、慢性疾患に伴う貧血では、これらの症状が非常にゆっくり進行するのが特徴です。

 

 

慢性疾患に伴う貧血の大きな特徴

慢性疾患に伴う貧血(慢性炎症性貧血)は、以下のような特徴を持っています。

  • 数週間〜数か月以上かけて徐々に進行
  • 軽度〜中等度の貧血であることが多い
  • 出血や鉄不足が原因ではない
  • 背景に慢性の病気が存在する

そのため、「年齢のせい」「最近元気がないだけ」と見過ごされやすく、定期健診で偶然見つかるケースも少なくありません。

 

 

なぜ慢性疾患で貧血が起こるの?

慢性的な病気が体内に存在すると、炎症反応が長期間続きます。

この炎症が、赤血球の産生や働きに影響を与えることで貧血が生じます。

赤血球が作られにくくなる

炎症によって放出される物質が、赤血球産生を抑制します。

鉄があっても使えない

体内に十分な鉄が存在していても、炎症の影響で赤血球の材料として利用できなくなります。

赤血球の寿命が短くなる

慢性炎症により、赤血球が通常より早く壊されてしまうこともあります。

 

 

原因となる主な慢性疾患

慢性疾患に伴う貧血は、以下のような病気に続発して起こります。

  • 慢性腎臓病
  • 腫瘍性疾患
  • 慢性消化管疾患
  • 慢性皮膚疾患歯周病などの慢性炎症
  • 感染症が長期間続いている場合

特にシニア期のわんちゃん・ねこちゃんでは、複数の慢性疾患が関与していることも珍しくありません。

 

 

どんな症状が見られる?

慢性疾患に伴う貧血では、以下のようなはっきりしない変化として現れることが多くあります。

  • 以前より元気がなくなった
  • 寝ている時間が増えた
  • 散歩遊びを嫌がる
  • 食事量が少しずつ減ってきた

高齢だから仕方ない」と思われがちですが、貧血が関与している可能性も十分にあります。

 

 

診断にはどんな検査が必要?

血液検査

原因を調べる検査

  • 炎症の評価
  • レントゲン検査・超音波検査 など

貧血そのものよりも、「なぜ貧血が起きているのか」を突き止めることが最重要です。

 

 

治療の考え方|貧血だけを治しても改善しない理由

慢性疾患に伴う貧血では、貧血そのものを治療するだけでは不十分なことが多くあります。

原因疾患の治療が最優先

  • 慢性炎症のコントロール
  • 腎臓病腫瘍感染症などの管理

原因が改善すれば、貧血も自然と回復していくケースが多く見られます。

 

 

早期発見のために大切なこと

慢性疾患に伴う貧血は、定期的な健康診断で早期に発見できることがほとんどです。

特に以下に当てはまる場合は、定期的な血液検査をおすすめします。

  • 7歳以上のわんちゃん・ねこちゃん
  • 慢性疾患を指摘されたことがある
  • 最近元気や食欲に変化がある

 

 

まとめ|貧血は「病気の結果」であり「重要なサイン」

慢性疾患に伴う貧血は、単なる血液の異常ではなく、体の中で何かが長期間起こっていることを示すサインです。

早期に原因を見つけ、適切に管理することで、生活の質を大きく改善できる可能性があります。

年齢のせい」と思わず、少しでも気になる変化があれば、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

 

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