2025/08/08
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいのくの森動物病院です🌳
結膜炎は、犬や猫の目の病気の中でもよく見られる症状のひとつです。
「目が赤い」「涙が多い」「目やにが増えた」などの変化は、結膜炎のサインかもしれません。
ここでは、結膜炎の原因や症状、治療法、そして予防についてご紹介します。
結膜炎とは?
結膜とは、まぶたの裏側と白目の表面を覆う薄い膜のことです。この部分が炎症を起こした状態を「結膜炎」と呼びます。炎症が起きると血管が拡張し、目が赤く充血して見えるほか、涙や目やにが増えるなどの症状が現れます。
主な原因
犬や猫の結膜炎には、さまざまな原因があります。
1.感染性
- 細菌やウイルス、真菌などの感染によって起こります。
- 猫では猫風邪(ヘルペスウイルスやカリシウイルス感染症)が原因となることが多く、慢性化することもあります。
- 犬では細菌感染が多く、他の目の病気や外傷に伴って起こることがあります。
2.アレルギー性
- 花粉やハウスダスト、カビなどが原因でアレルギー反応を起こし、結膜炎になることがあります。季節によって症状が強くなる場合もあります。
3.外傷や異物
- まつげやほこり、植物の種などが目に入って結膜を刺激し、炎症を引き起こします。
- 他の動物とのケンカで引っかかれたりすることも原因になります。
4.乾性角結膜炎(ドライアイ)
- 涙の量や質が低下し、結膜や角膜が乾燥して炎症を起こす病気です。特に犬で多くみられます。
5.その他の病気に伴うもの
- 角膜炎、眼瞼内反症、緑内障など、他の目の病気が原因となる場合もあります。
主な症状
結膜炎の症状は原因によって異なりますが、一般的には以下のようなものが見られます。
- 目の充血
- 涙の増加
- 白や黄色、緑色の目やに
- まぶしそうにする(しょぼしょぼする)
- 前足で目をこする
- まぶたの腫れ
症状が軽くても、放置すると角膜まで炎症が広がり、視力に影響する場合があります。
診断と治療
動物病院では、まず目の状態を観察し、必要に応じて涙の量や角膜の傷を調べる検査を行います。また、細菌やウイルス感染が疑われる場合は、分泌物の検査をすることもあります。
治療法は原因によって異なります。
- 細菌感染:抗生物質入りの点眼薬や内服薬
- ウイルス感染:抗ウイルス薬、インターフェロン点眼
- アレルギー性:抗炎症薬や抗ヒスタミン薬
- 異物や外傷:異物の除去、保護用の薬
- ドライアイ:涙の分泌を促す点眼や人工涙液
いずれの場合も、自己判断で市販の点眼薬を使うのは危険です。原因を見極めた上で、適切な治療を行うことが大切です。
予防と日常ケア
完全に予防することは難しいですが、次のようなケアでリスクを減らすことができます。
- 目の周りを清潔に保つ
- 室内のほこりや花粉を減らす
- 猫の場合は猫風邪の予防ワクチンを接種する
- 散歩後や外出後は目の状態をチェックする
- 目やにや充血が見られたら早めに受診する
まとめ
結膜炎はよくある目の病気ですが、原因や治療法はさまざまです。軽い症状に見えても、放置すると悪化してしまうことがあります。「目が赤い」「涙や目やにが多い」などの変化が見られたら、早めに動物病院で診てもらいましょう。
大切な愛犬・愛猫の視力と快適な生活を守るために、日頃からの観察とケアを心がけましょう。
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