2025/12/17
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回は犬猫の細菌性腹膜炎についてご紹介します。
犬や猫の「細菌性腹膜炎」とは?
犬や猫が突然ぐったりして元気がなくなった、「食欲が急になくなった」「お腹を触ると嫌がる」このような症状が見られる場合、「細菌性腹膜炎」という重篤な病気が隠れていることがあります。細菌性腹膜炎は進行が早く、早期治療が非常に重要な病気です。
細菌性腹膜炎とはどんな病気?
腹膜とは、お腹の中の臓器を包んでいる薄い膜のことです。
細菌性腹膜炎は、この腹膜に細菌が感染し、強い炎症を起こす状態を指します。
通常、お腹の中は無菌状態ですが、腸や胆嚢、子宮などが破れたり、外傷や手術後の合併症などが原因で細菌が腹腔内に侵入すると発症します。
原因となる病気や状況
細菌性腹膜炎は、以下のような原因で起こることがあります。
- 腸穿孔(異物や腫瘍による腸の破裂)
- 子宮蓄膿症の破裂
- 胆嚢や膀胱の破裂
- 交通事故や高所からの落下などの外傷
- 手術後の感染
特に高齢の動物や、持病を抱えている子では発症リスクが高くなります。
見られやすい症状
細菌性腹膜炎では、次のような症状が急激に現れることが多いです。
- 元気消失、ぐったりして動かない
- 食欲不振、嘔吐
- お腹が張る、触ると痛がる
- 発熱または体温低下
- 呼吸が荒い

診断
身体検査に加え、血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行います。必要に応じて腹水を採取し、細菌や炎症の有無を調べることで診断します。原因疾患を特定することが、治療方針を決める上でとても重要です。
治療方法
細菌性腹膜炎の治療は、集中治療と外科手術が必要になるケースが多い病気です。
- 抗生物質の投与
- 点滴による循環管理
- 原因となっている臓器の修復・摘出手術
- 腹腔内の洗浄
治療は数日〜数週間に及ぶこともあり、早く治療を開始するほど回復の可能性は高くなります。
飼い主さんにできること
細菌性腹膜炎は、飼い主さんが予防することが難しい病気ですが、「異変に早く気づくこと」が命を守ります。
「昨日まで元気だったのに急におかしい」「お腹を触るのを嫌がる」など、いつもと違う様子を感じたら、迷わず早めに動物病院を受診してください。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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