わんちゃんねこちゃんの“ひとりが苦手”に気づいていますか? —— 分離不安の原因・サイン・対処法

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こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

みなさんは、ご自宅を出るとき、わんちゃん・ねこちゃんが落ち着かずそわそわしたり、留守中に家具を壊したり大きな声で鳴いてしまったりすることはありませんか?
これらの行動は問題行動と捉えられることがありますが、その背景には 分離不安 と呼ばれる不安障害が隠れている場合があります。

分離不安とは、飼い主様との別れや留守番に強い不安や恐怖を感じ、その感情が行動として表れる状態です。
犬に多いとされていますが、猫でも見られることがあり、近年は暮らし方の変化に伴って相談件数が増えています。

分離不安のサインとは?

分離不安は、単なる「甘えん坊」と混同されやすいのですが、以下のような行動が頻繁に見られる場合は注意が必要です。

留守番中に吠え続ける・鳴き続ける
ドアやケージを壊そうとするなどの破壊行動
自分の体を過度になめ続ける(舐性皮膚炎)
室内の決まった場所で排泄してしまう
飼い主様の後ろを常に追いかけてしまう
お出かけの準備に敏感に反応し、落ちつきがなくなる

特に、飼い主様が不在のときにだけ症状が強まるのが特徴です。
同じ行動でも、単なる退屈やしつけの問題で起こる場合もあるため、原因の見極めがとても大切です。

なぜ分離不安になるの?

分離不安の背景にはいくつかの要因が考えられます。

飼い主様への依存が強い生活スタイル
生活環境の急な変化(引っ越し、新しい家族、ペットホテルの利用など)
過去のトラウマや保護歴
子犬・子猫期の過度なかまいすぎ、または逆に接触不足

また、品種によっては飼い主様と深い結びつきを持ちやすい性質の子ほど発症しやすい傾向があります。

ご家庭で試せる対処法

分離不安は、叱って解決する問題ではありません。
不安を取り除き、「ひとりの時間も安心して過ごせるように学んでいく」ことが必要です。

① 小さなお留守番練から始める

最初は数分でOK!
部屋を出入りしても飼い主様が必ず戻ってくる経験を積ませることで、不安を減らしていきます。

② 出かけるときも、帰宅時も淡々と

大げさな挨拶やスキンシップは、別れや再会を特別なイベントとして強調してしまいます。
あくまで「日常の一部」と感じてもらうことが大切です。

③ 知的おもちゃや噛むおもちゃで退屈対策

お留守番中に夢中になれるものがあると、不安を紛らわせやすくなります。

④ 運動・遊び・スキンシップを十分に

適度に体を動かし、満足感が高い状態で留守番に入ると落ち着きやすくなります。

まとめ

分離不安は、飼い主様にとってもペットにとってもつらい問題ですが、
適切な理解とサポートがあれば、必ず良い方向に向かっていきます。

飼い主様だけでの対応が不安な場合は、外部のしつけ教室やトレーナーさんのサポートを受けるという選択肢もあります。無理なく続けられる方法を探してみてください。

 

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