「年かな?」と見過ごさないで。愛犬の「歩き方のサイン」と変形性関節症のお話

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こんにちは!

世田谷区のけいこくの森動物病院です🌳

「最近、お散歩で歩くのがゆっくりになったな」 「階段の前で立ち止まるようになったかも…」

そんな愛犬の様子を見て、「もう年だから仕方ないね」と自分に言い聞かせてはいませんか?実はその変化、年齢のせいだけではなく、「変形性関節症(OA)」という痛みや炎症を伴う病気が隠れているかもしれません。

今回は、愛犬がいつまでも自分の足で元気に歩き続けられるよう、変形性関節症について詳しくお話しします。

変形性関節症ってどんな病気?

関節にある「軟骨」は、骨と骨がぶつからないようにクッションの役割を果たしています。この軟骨が加齢や負担によってすり減り、炎症を起こして関節の形が変わってしまうのが「変形性関節症」です。

残念ながら、一度変形した関節を完全に元通りに治すことはできません。しかし、「痛みを取り除き、進行をゆっくりにする」ことは可能です。早く気づいてケアを始めるほど、愛犬の「歩ける時間」を長く守ってあげられます。

傷めやすい部位

  • 大型犬に多い: 股関節、肘(ひじ)関節

  • 小型犬に多い: 膝(ひざ)関節

  • 全般: 背骨の関節

こんなサイン、出ていませんか?

変形性関節症はゆっくり進行するため、毎日一緒にいると気づきにくいものです。以下の項目に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

  • 立ち上がるのに時間がかかる、または「よいしょ」という感じがする

  • 階段やソファへのジャンプをためらうようになった

  • お散歩の途中で座り込む、歩く距離が短くなった

  • 足をかばうように、ぎこちなく歩く

  • 寝ている時間が以前より増えた

  • 体を触られるのを嫌がるようになった

これらは単なる「老化」ではなく、「関節が痛いよ」というサインかもしれません。

なぜ関節が悪くなってしまうの?

原因は一つではなく、いくつかの要素が重なり合っています。

  1. 加齢: 軟骨の再生力が落ち、クッションが薄くなります。

  2. 肥満: 体重が重い分だけ、関節への負担はダイレクトに増してしまいます。

  3. 遺伝: レトリーバー種などの大型犬は、もともと関節にトラブルを抱えやすい傾向があります。

  4. ケガの経験: 過去の骨折や「前十字靭帯断裂」などが、のちの関節症を引き起こすことがあります。

  5. 生活環境: フローリングで滑る、激しいジャンプを繰り返すなどは関節の大敵です。

診断と治療:痛みをコントロールして笑顔を増やす

動物病院では、触診で関節の動きを確認したり、レントゲン検査で骨の状態を詳しく調べたりして診断します。

1. お薬とサプリメント

痛みや炎症を抑えるお薬で、まずは「動ける状態」を作ります。また、アンチノールなどのサプリメントやオメガ3脂肪酸を含む食事で、関節の健康をサポートします。

2. リハビリと手術

重症の場合や、原因となる疾患がある場合は、外科手術を検討することもあります。

お家で今日からできる「5つの工夫」

病院での治療と同じくらい大切なのが、日々の暮らしのケアです。

  • 体重管理: 「少しダイエットするだけ」で、足への負担は劇的に減ります。

  • 床の対策: フローリングにはマットやカーペットを敷き、滑らない工夫を。

  • 段差を減らす: スロープやステップを設置し、無理なジャンプを防ぎましょう。

  • 適度な運動: 痛がらない範囲で、ゆっくりとしたお散歩を継続し、筋肉を維持します。

  • 食事の工夫: 関節ケア用の療法食を取り入れるのもおすすめです。

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