2024/10/24
みなさんこんにちは!
世田谷区にありますけいこくの森動物病院です。
わんちゃん、ねこちゃんの瞼が腫れていたり、赤みが気になったことはありますか?そんな時は眼瞼炎という瞼のトラブルが起きているかもしれません。
今回は、眼瞼炎の原因や症状、治療法、そして予防についてご説明します。
眼瞼炎とは?
眼瞼炎は、まぶたの皮膚や縁に炎症が起きる状態を指します。まぶたには多くの毛細血管や神経が通っており、外部からの刺激や感染に対して敏感です。炎症が起こると、腫れや赤み、目の周りの毛が抜けるなどの症状が現れることがあります。犬や猫が目を頻繁にこすったり、まばたきが多くなったりする場合は、眼瞼炎を疑うべきです。
眼瞼炎の原因
犬や猫が眼瞼炎を引き起こす原因はいくつかあります。主な原因には以下のようなものがあります。
①アレルギー
アレルギーは眼瞼炎の一般的な原因の一つです。花粉、ほこり、ダニ、さらにはペットフードに含まれる成分がアレルギーを引き起こすことがあります。アレルギーによる眼瞼炎の場合、まぶたが赤く腫れ、かゆみが強くなります。
②外傷や刺激
目の周りに傷がついたり、異物が入ることで炎症が発生することがあります。犬や猫は遊んでいる間に目に何かが当たったり、他の動物とのけんかでまぶたに傷を負うことがあります。化学物質や煙、シャンプーなどの刺激物も原因となることがあります。
③細菌や真菌の感染
まぶたに細菌や真菌が感染することでも眼瞼炎が起こります。特に、傷やアレルギーなどでまぶたのバリア機能が低下していると、感染が広がりやすくなります。これにより膿が出たり、かさぶたができたりすることがあります。
④皮膚病
犬や猫に見られる特定の皮膚病(例:脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎)も眼瞼炎の原因となることがあります。これらの皮膚病は皮脂腺や汗腺の異常を引き起こし、まぶたの炎症を誘発します。
⑤寄生虫
ダニやノミなどの寄生虫も眼瞼炎の原因になり得ます。寄生虫がまぶたの周辺に寄生し、かゆみや炎症を引き起こすことがあります。
眼瞼炎の症状
眼瞼炎の症状は、原因によって異なる場合がありますが、一般的には次のような症状が見られます。
• まぶたの腫れ
• まぶたの赤み
• 目の周りの毛が抜ける
• かゆみや痛み
• 目やにの増加
• まぶたに膿がたまる(感染が原因の場合)
• まばたきが増える
• 目をこすったり、掻いたりする
ペットがこれらの症状を示す場合は、すぐに動物病院に相談することが大切です。炎症が放置されると、感染が広がり、視力に影響を与える可能性もあるため、早期の診断と治療が重要です。
眼瞼炎の治療法
眼瞼炎の治療は、原因に応じて異なります。獣医師が適切な診断を行い、原因に基づいた治療法を提案します。
①アレルギーの治療
アレルギーが原因の場合、アレルゲンの特定が重要です。アレルギーの原因となる物質を特定し、それを避けることが最善の方法です。アレルギー反応を抑えるために、抗ヒスタミン薬やステロイドが処方されることもあります。
②感染の治療
細菌や真菌の感染が原因であれば、抗生物質や抗真菌薬が使用されます。局所的な塗り薬や目薬が処方されることが多く、炎症を抑えるためのステロイド薬が併用されることもあります。重症の場合、内服薬が処方されることもあります。
③外傷や異物の除去
異物が目に入った場合は、獣医師が異物を慎重に取り除きます。外傷が原因の場合は、傷の消毒や感染予防のための抗生物質が必要です。まぶたに傷がある場合は、縫合が必要な場合もあります。
④皮膚病の治療
皮膚病が原因で眼瞼炎が発生している場合、全身的な治療が必要です。シャンプーやスキンケア、食事管理などが治療に組み込まれることがあります。また、皮膚病を改善するための内服薬や外用薬が処方されます。
眼瞼炎の予防方法
眼瞼炎を予防するためには、いくつかの基本的なケアが重要です。
定期的な目のチェック
日常的に目を観察し、異常がないか確認することが大切です。赤みや腫れ、目やにの増加が見られた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
目の周りの清潔さを保つ
目の周りが汚れていると、細菌や異物が付着しやすくなります。清潔なガーゼやぬるま湯で目の周りを優しく拭いてあげましょう。また、シャンプーやケア用品を使用する際は、目に入らないように注意しましょう。
アレルゲンの管理
ペットがアレルギーを持っている場合は、アレルゲンとなる物質を避けることが重要です。アレルゲンの特定が難しい場合は、獣医師に相談し、アレルギー検査を受けることも有効です。
外部からの刺激を避ける
化学物質や煙、ほこりなどの刺激物を避けるように心がけましょう。特に、散歩中や屋外での活動時に、目に異物が入らないよう注意を払うことが大切です。
まとめ
眼瞼炎は、犬や猫にとって不快な症状を引き起こす病気です。アレルギーや外傷、感染症などが原因で発生し、適切な診断と治療が必要です。ペットの目の健康を保つためには、日常的なケアと早期の対策が重要です。まぶたに異常が見られた場合は、早めに動物病院を受診し、適切な治療を受けるよう心がけましょう。
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