愛猫愛犬がお尻をこすってる?…それってもしかして「肛門嚢破裂」の兆しかも!?

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こんにちは。世田谷区等々力にありますけいこくの森動物病院です🌳

今回は犬猫によくある疾患である肛門嚢破裂」についてお話します!

この疾患は、飼い主の方々にはあまり馴染みがないかもしれませんが、どんなに健康な子でもなる可能性のある疾患のため、早期の発見と適切な治療が重要です。

そもそも肛門嚢とは?

肛門嚢は、犬や猫の肛門の左右に位置する小さな袋状の器官で、通常は便が排出される際に分泌物を排出します。

この分泌物は、動物の個体識別やマーキングに役立つと考えられています。

肛門嚢破裂とは?

肛門嚢破裂は、肛門嚢が過剰に膨張し、最終的に破裂する状態を指します。

これにより外界に肛門嚢が外に晒され、炎症や感染症が引き起こされる可能性があります。

発症の原因とリスク要因

  • 加齢による筋力の低下(排便時に肛門腺が排出されなくなる)
  • 下痢や大腸炎による肛門嚢出口の閉塞、狭小化
  • 細菌などによる肛門嚢自体の炎症(肛門嚢炎)
  • 肛門腺の粘度上昇(食生活や体調によって変化するといわれています)
  • 肥満

肛門嚢が破裂又は溜まってきた時の症状

肛門周囲の腫れや膿の排出

中で感染が起きている可能性がある為、注意が必要です。

頻繁にお尻を地面に擦りつける行動

肛門嚢内に肛門腺が溜まってくるとその違和感から、お尻をこすることがあります。

痛みや不快感

例として、お尻を触られるのを嫌がったりします。

診断方法

動物病院では以下の方法で肛門嚢破裂の診断を行います。

視診と触診

肛門周囲の腫れや膿の有無を確認します。

細菌検査

膿の培養を行い、感染症の有無を確認します。

治療法

治療は、症状の重篤度や原因に応じて異なります:

軽度の場合

肛門嚢の圧迫排出や抗生物質の投与が行われることがあります。

重度の場合

外科的手術による肛門嚢の摘出が検討されることがあります。

手術は、特に再発を繰り返す場合や感染症が慢性化している場合に推奨されることがあります。

予防と日常的なケアの方法

肛門嚢破裂の予防には、以下のような日常的なケアが有効です。

  • 定期的な肛門嚢の絞り出し:特に高齢犬や肛門嚢の機能が低下している犬では、定期的な絞り出しが推奨されます。
  • 適切な食事管理:便の硬さを適切に保つことで、肛門嚢の自然な排出を促進します。
  • 定期的な健康チェック:定期的な獣医師による健康チェックで、早期の異常発見が可能となります。

まとめ

肛門嚢破裂は、早期に発見し適切な治療を行うことで、愛犬や愛猫の健康を守ることができます。

日常的な観察と定期的な健康チェックを通じて、愛するペットの健康をサポートしましょう。

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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けいこくの森動物病院  世田谷犬猫歯科

〒158-0082

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シュロス等々力1F

TEL:03-3704-1014

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