犬猫の「低体温症」にご注意を!!

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こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

 

私たち人間と同じように、犬や猫も寒さには弱い生き物です。特に冬場や、冷房が効きすぎた室内などで、犬や猫が「低体温症(ていたいおんしょう)」になることがあります。低体温症とは、体温が正常な範囲を下回り、生命維持に必要な体の働きがうまく機能しなくなる状を指します。

今回は、犬猫の低体温症について、わかりやすくご紹介します。

 

犬猫の平熱は?

犬や猫の平熱は、人間よりやや高めで、だいたい以下の範囲が正常とされています。

  • 犬:38.0℃〜39.2℃
  • 猫:38.0℃〜39.0℃

これよりも体温が低くなると、低体温の疑いがあります。特に体温が35℃以下になると、命に関わる重篤な状態となるため、早急な対応が必要です。

 

原因

犬や猫が低体温症になる原因はさまざまです。以下のような状況が考えられます。

寒い場所で長時間過ごした

屋外での放置や、暖房のない部屋など

 

濡れたまま放置された

雨やお風呂後に十分に乾かさなかった

 

手術や麻酔後

体温調節機能が一時的に低下

 

病気やケガ

血流が悪くなっていたり、エネルギーを作れなかったりする状態

 

子犬や子猫、高齢動物

  • 自力で体温を保つ力が弱い

特に注意が必要なのは、体力のない赤ちゃん動物や老犬・老猫、持病のある子たちです。

 

症状

低体温になると、以下のような症状が見られます。

  • 震えが止まらない
  • 体が冷たい(特に耳・肉球・お腹)
  • 元気がない、動かない
  • 呼吸や心拍が遅くなる
  • 意識がもうろうとする
  • 嘔吐や下痢を伴うことも

見た目には「ちょっと元気がないな」と思う程度に見えることもありますが、体温を測ることで早期に気づけることがあります。ペット用の体温計を使って肛門から体温を測るのが一般的です。

 

自宅でできる応急処置

低体温症の症状が見られたときは、すぐに動物病院を受診することが第一ですが、受診までにできる応急処置もあります。

暖かい場所に移す

●毛布やペットヒーターなどで体を包み、体温の低下を防ぎます。

湯たんぽやカイロを使う

●肌に当たらないようにタオルで包み、お腹や背中を中心に温めます。

濡れている場合は乾かす

●ドライヤー(弱風・低温)で優しく乾かすか、タオルで包んで水分を取り除きましょう。

※注意:急激に温めすぎると体に負担がかかるので、徐々に体温を上げることが大切です。

 

治療

病院では、体温測定を行い、状況に応じて以下のような治療が行われます。

  • 保温処置(保温マットや温風装置の使用)
  • 点滴による体温の安定
  • 原因となっている病気やショック症状への対応

重度の低体温では、入院して集中管理が必要になることもあります。

 

日常生活での予防法

低体温症を予防するために、日常的に気をつけたいポイントをまとめました。

  • 寒い季節は室内を適温(20〜25℃前後)に保つ
  • 散歩は暖かい時間帯に行う、服を着せる
  • 濡れたらすぐに乾かす
  • 子犬や高齢のペットは特に保温に注意する
  • 長時間の外出時は留守番部屋の温度調整を忘れずに

 

まとめ

低体温症は、放っておくと命にかかわることもある怖い症状です。しかし、日頃から気をつけておくことで予防できる病気でもあります。特に寒い季節や体力の落ちている時期は、愛犬・愛猫の様子をよく観察してあげてください。もし「いつもと違うな」と感じたら、すぐに動物病院に相談することが大切です。

 

 

 

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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けいこくの森動物病院  世田谷犬猫歯科

〒158-0082

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TEL:03-3704-1014

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