2025/07/22
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
私たち人間と同じように、犬や猫も寒さには弱い生き物です。特に冬場や、冷房が効きすぎた室内などで、犬や猫が「低体温症(ていたいおんしょう)」になることがあります。低体温症とは、体温が正常な範囲を下回り、生命維持に必要な体の働きがうまく機能しなくなる状態を指します。
今回は、犬猫の低体温症について、わかりやすくご紹介します。
犬猫の平熱は?
犬や猫の平熱は、人間よりやや高めで、だいたい以下の範囲が正常とされています。
- 犬:38.0℃〜39.2℃
- 猫:38.0℃〜39.0℃
これよりも体温が低くなると、低体温の疑いがあります。特に体温が35℃以下になると、命に関わる重篤な状態となるため、早急な対応が必要です。
原因
犬や猫が低体温症になる原因はさまざまです。以下のような状況が考えられます。
寒い場所で長時間過ごした
屋外での放置や、暖房のない部屋など
濡れたまま放置された
雨やお風呂後に十分に乾かさなかった
手術や麻酔後
体温調節機能が一時的に低下
病気やケガ
血流が悪くなっていたり、エネルギーを作れなかったりする状態
子犬や子猫、高齢動物
- 自力で体温を保つ力が弱い
特に注意が必要なのは、体力のない赤ちゃん動物や老犬・老猫、持病のある子たちです。
症状
低体温になると、以下のような症状が見られます。
- 震えが止まらない
- 体が冷たい(特に耳・肉球・お腹)
- 元気がない、動かない
- 呼吸や心拍が遅くなる
- 意識がもうろうとする
- 嘔吐や下痢を伴うことも
見た目には「ちょっと元気がないな」と思う程度に見えることもありますが、体温を測ることで早期に気づけることがあります。ペット用の体温計を使って肛門から体温を測るのが一般的です。
自宅でできる応急処置
低体温症の症状が見られたときは、すぐに動物病院を受診することが第一ですが、受診までにできる応急処置もあります。
暖かい場所に移す
●毛布やペットヒーターなどで体を包み、体温の低下を防ぎます。
湯たんぽやカイロを使う
●肌に当たらないようにタオルで包み、お腹や背中を中心に温めます。
濡れている場合は乾かす
●ドライヤー(弱風・低温)で優しく乾かすか、タオルで包んで水分を取り除きましょう。
※注意:急激に温めすぎると体に負担がかかるので、徐々に体温を上げることが大切です。
治療
病院では、体温測定を行い、状況に応じて以下のような治療が行われます。
- 保温処置(保温マットや温風装置の使用)
- 点滴による体温の安定
- 原因となっている病気やショック症状への対応
重度の低体温では、入院して集中管理が必要になることもあります。
日常生活での予防法
低体温症を予防するために、日常的に気をつけたいポイントをまとめました。
- 寒い季節は室内を適温(20〜25℃前後)に保つ
- 散歩は暖かい時間帯に行う、服を着せる
- 濡れたらすぐに乾かす
- 子犬や高齢のペットは特に保温に注意する
- 長時間の外出時は留守番部屋の温度調整を忘れずに
まとめ
低体温症は、放っておくと命にかかわることもある怖い症状です。しかし、日頃から気をつけておくことで予防できる病気でもあります。特に寒い季節や体力の落ちている時期は、愛犬・愛猫の様子をよく観察してあげてください。もし「いつもと違うな」と感じたら、すぐに動物病院に相談することが大切です。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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