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犬の短頭種気道症候群について|短頭種の犬のよく見られる病気

短頭種気道症候群は、パグ、フレンチブルドック、チワワ、シーズーなどの短頭種の犬によく見られる呼吸器の病気です。
この病気は、いびきのような呼吸音や口を開けての激しい呼吸、睡眠中の無呼吸などの症状を引き起こします。重症化すると、酸素不足から皮膚や舌が青色に変色したり、失神などにつながったりする恐れがあります。
また、短頭種気道症候群を発症した犬は熱中症になりやすいため、暑い時期や運動をする際には特に注意が必要です。

今回は犬の短頭種気道症候群について、原因や症状、治療方法などをご紹介します。

■目次
1.原因
2.症状
3.診断方法
4.治療方法
5.予防法やご家庭での注意点
6.まとめ

 

原因

この病気は、外鼻孔狭窄症、軟口蓋過長症、喉頭虚脱、気管形成不全といった複数の病気が組み合わさって発生します

根本的な原因は、パグやフレンチブルドック、チワワ、シーズー、ボストンテリアなど短頭種犬の特徴的な体格にあります。これらの犬種の飼い主様は、肥満や高温多湿の環境、過度の興奮といった症状を急速に悪化させる可能性のある原因に注意を払う必要があります。

また、短頭種気道症候群の犬は熱中症になりやすいため、暑い時期や過度の運動には特に注意が必要です。

 

症状

一般的によく見られる症状としては、いびきに似たブヒブヒやガーガーという呼吸音です。また、呼吸が苦しそうに見え、口を大きく開けて荒い呼吸をします。睡眠中に呼吸が一時的に停止する睡眠時無呼吸の症状が現れる場合もあります。

症状が悪化すると、呼吸困難や酸素不足に陥り、舌が青ざめるチアノーゼや失神、唾液や泡が出る、食べ物を飲み込むことが困難になります

 

診断方法

診断方法としては、症状や犬種、レントゲン検査による画像診断、血液検査などから総合的に診断します。これらの診断結果から病気の詳細を把握し、適切な治療を行います。

 

治療方法

それぞれの病気に対し、外科的に矯正を行うことが根本的に問題を解決する方法です。
たとえば、軟口蓋過長症の場合には、過長している軟口蓋を切除する外科手術を行います。
しかし、短頭種気道症候群の犬では、治療中に麻酔を使用することが高リスクとなることもあるため、全身麻酔を施す際には細心の注意を払い、慎重に管理する必要があります。

症状が比較的軽い場合は、過度な運動を避けたり、室内の温度を適切に管理して熱中症のリスクを減らしたり、肥満を防いだりするなど、日常生活での対策を取りながら、様子を見ることも一つの選択肢です。

病気の進行は時間と共により複雑になることが多いため、治療を始めるには早い段階で行う方が良いでしょう。

 

予防法やご家庭での注意点

短頭種気道症候群は犬種特有の病気のため、残念ながら予防法はありません。

短頭種気道症候群の犬は熱中症のリスクが非常に高いため、人間が快適と感じるような涼しい気候であっても、犬の症状には特に注意が必要です。そのため暑い時期には、室内の温度管理を徹底しましょう。

さらに、若い頃には症状が見られなくても、年を取るにつれて病状が進行し悪化する可能性があります。そのため動物病院で相談し、適切な治療方法について考えることが大切です。

短頭種気道症候群の手術についてはこちらから

 

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まとめ

短頭種気道症候群は、短頭種の犬によく見られる呼吸器の病気です。
症状が悪化すると、低酸素からチアノーゼや失神などにつながる恐れがあるため、愛犬の様子に少しでも異変が見られたらすぐに動物病院を受診し、早期発見、早期治療を行うことが大切です。

 

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