2025/01/17
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳
私たちの愛犬や愛猫にも、子どもの頃に生えた乳歯が抜け落ちる時期があります。
人間と同じように、成長に伴い永久歯に生え変わるのが自然な流れですが、まれに「乳歯遺残」と呼ばれる状態が見られることがあります。
今回は、乳歯遺残の原因や影響、対処法についてご紹介します。
乳歯遺残とは?
乳歯遺残とは、本来なら抜け落ちるはずの乳歯が永久歯に置き換わらず、そのまま残ってしまう状態を指します。
一般的に、生後4〜6か月頃までに犬猫の乳歯は抜け落ち、永久歯が生えてきますが、遺残乳歯があると正常な歯並びが妨げられることがあります。
原因
1. 永久歯の異常な位置
永久歯が正しい位置に生えない場合、乳歯が自然に抜け落ちないことがあります。
2. 遺伝的要因
特に小型犬(チワワ、ポメラニアン、トイプードルなど)は乳歯遺残が起こりやすい傾向があります。猫では比較的稀ですが、見逃さないよう注意が必要です。
3. 噛む刺激の不足
固いものをあまり噛まない生活習慣が影響する場合があります。
乳歯遺残が及ぼす影響
乳歯遺残を放置すると、さまざまな問題が生じる可能性があります。
1. 歯並びの乱れ
永久歯が正常な位置に生えず、歯並びが悪くなることがあります。これにより、噛み合わせに問題が生じることもあります。
2. 歯周病のリスク増加
乳歯と永久歯が密接していると、食べ物のカスや歯垢が溜まりやすくなり、歯周病や虫歯の原因になります。
3. 口腔内の炎症や痛み
不自然な歯並びや過剰な歯の本数が、口内に負担をかけ、痛みや不快感を引き起こすことがあります。
対処法
1. 動物病院での早期診断
乳歯遺残は、見た目で分かる場合もありますが、永久歯が生え始める時期に定期的に動物病院で診てもらうことが重要です。早期発見により、不要なトラブルを未然に防ぐことができます。
2. 抜歯手術
乳歯遺残が確認された場合、獣医師が適切なタイミングで抜歯を行うことを提案します。特に乳歯と永久歯が並んで生えている場合、抜歯は健康な歯並びを維持するために欠かせません。
まとめ
乳歯遺残は見た目の変化だけでなく、健康全般にも影響を及ぼす可能性があります。愛犬や愛猫の歯の健康を守るためにも、気になることがあれば早めに動物病院に相談しましょう。
当院では、歯科検診や適切な処置を通じて、大切な家族の一員の健康をサポートします。
ご不明な点があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
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