2025/05/18
こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回はわんちゃんねこちゃんで頻尿や血尿、排尿困難などの症状がみられる尿石症についてご紹介します!
尿石症とは?
尿石症は、尿路系(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に無機質の石状の塊が形成される病気です。これらの結石は、尿の流れを妨げ、血尿や頻尿、排尿困難などの症状を引き起こします。特に結石が尿路を塞ぐと、尿路閉塞を起こし、急性腎不全に至ることもあります。最悪の場合、命に関わることもあるため、早期の発見と治療が重要です。
原因
尿石症の発症には、以下のような原因やリスク要因が関与しています。
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尿路感染症:細菌感染が尿のpHを変化させ、結石形成を促進することがあります。
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食事のミネラルバランスの乱れ:高たんぱく質やミネラルが過剰な食事が影響します。
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尿pHの偏り:尿がアルカリ性または酸性に偏ると、特定の結石が形成されやすくなります。
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飲水量の減少:水分摂取が不足すると、尿が濃縮され、結石が形成されやすくなります。
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遺伝的要因:特定の犬種や猫種では、尿石症の発症リスクが高いことが知られています。
種類
尿石症には、主に以下の種類があります。
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ストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム):尿がアルカリ性になると形成されやすく、尿路感染が関与することが多いです。
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シュウ酸カルシウム結石:尿が酸性~中性の場合に形成され、尿路感染はあまり関与しません。
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尿酸アンモニウム結石:不正形の結石で、ダルメシアンに多く見られます。
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シリカ結石:金平糖のような形状を持ち、再発は少ないとされています。
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シスチン結石:酸性尿で形成されることが多いです。
症状と診断方法
尿石症の主な症状には、以下のようなものがあります。
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頻尿:排尿回数が増加します。
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血尿:尿に血液が混じることがあります。
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排尿困難:尿が出にくくなる、または出ないことがあります。
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尿路閉塞:尿道が結石で塞がれると、尿が排出できなくなり、急性腎不全を引き起こすことがあります。
診断には、以下の方法が用いられます。
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尿検査:尿のpH、比重、潜血、結晶の有無などを調べます。
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画像検査:レントゲンや超音波検査で結石の位置や大きさを確認します。
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血液検査:腎機能や感染の有無を評価します。
治療方法と再発予防
尿石症の治療は、結石の種類や症状の程度によって異なります。
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内科的治療:食事療法や薬物療法で結石の溶解や感染の治療を行います。
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外科的治療:結石が大きくて溶解できない場合や尿路閉塞がある場合、手術で結石を摘出します。
再発予防には、以下の点が重要です。
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適切な食事管理:尿石症の種類に応じた療法食を与えることが推奨されます。
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十分な水分摂取:水分を多く摂取することで、尿を希釈し、結石の形成を防ぎます。
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定期的な尿検査:再発を早期に発見するため、定期的な尿検査が推奨されます。
尿石症は再発しやすい病気です。大切なわんちゃんねこちゃんの健康を守るためには、日々の食事や生活環境に注意を払い、定期的な健康チェックが重要です。気になる症状が見られた場合は、お早めにご相談ください!
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