2025/06/04
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
ある日、わんちゃんの歯をよく見たら「歯の表面が黒ずんでいる」「緑っぽくなっている」などと気づいたことはありませんか?
それは「外因性色素沈着(がいいんせいしきそちんちゃく)」と呼ばれる現象かもしれません。
今回は、犬の歯に起こる外因性色素沈着について、その原因や見分け方、治療法などをご紹介します。
外因性色素沈着とは?
外因性色素沈着とは、食べ物やよだれ、歯垢などの影響で、歯の外側に色素が沈着してしまう状態のことです。歯そのものが病気というよりは、表面に汚れが付着して色がついてしまっている状態です。
原因は?
● 食事やおやつに含まれる色素
● 歯石や歯垢の蓄積
● 口の中にいる細菌の影響
● 鉄分や金属などが原因になることも
特に、歯みがきが不十分なわんちゃんや、高齢の犬では沈着が起こりやすいです。
どんな見た目?
歯の表面が黒色、灰色、緑色、茶色、あるいはレンガ色のように見えることがあります。見た目は虫歯のように見えることもありますが、実際は歯の表面の汚れにすぎない場合が多いです。
歯の根元や唇に近い部分などに多く見られます。
他の病気との見分け方
見た目だけでは「本当にただの汚れ?」と不安になることもあると思いますが、動物病院では以下の点から判断します。
● 内因性の変色(歯の内部からの変化)との違い
● エナメル質の形成不全
● 歯髄の出血や腫瘍などの可能性
正確な診断には、触診やレントゲン検査などが必要です。
治療法は?
外因性色素沈着は、専用の研磨剤を使って歯の表面をやさしく磨くことで簡単に除去できます。通常の歯石除去や予防処置の一環で対応可能です。
予防方法
● 定期的な歯みがき
● 定期的な歯科検診とクリーニング
● 歯の健康をサポートするガムやデンタルトリーツの使用
これらを日常的に取り入れることで、色素沈着を防ぎ、歯の健康を守ることができます。
まとめ
外因性色素沈着は見た目は気になるものの、簡単に除去できることがほとんどです。
大切なのは、早めに気づいて、他の病気と見分けること。
「なんか歯の色が変?」と思ったら、ぜひお気軽に動物病院にご相談ください。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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