2025/06/15
こんにちは!世田谷区等々力にありますけいこくの森動物病院です🌳
今回は、犬や猫のお口の中にできる「扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)」という病気についてお話しします。
あまり聞きなれない名前ですが、猫では最も多く、犬でもよく見られる口腔内のがんです。
発見が遅れることも多いため、ぜひ知っておいてほしい病気のひとつです。
扁平上皮癌ってどんな病気?
- 口の中にできる悪性腫瘍(がん)の一種です。
- 犬では歯ぐきに多くできやすく、猫では上あご・下あご・舌の下あたりにできやすいのが特徴です。
- 多くはシニア期(平均9歳ごろ)以降に発症します。
どんな症状があるの?
以下のような症状が見られたら注意が必要です
- 口の中にしこりや潰瘍(ただれ)がある
- よだれが増える、口が臭う
- 食べづらそう、食欲が落ちた
- 歯の位置がずれている、歯が抜ける
- 顔が腫れたり、眼が飛び出したように見える
猫の場合は、気づいたときにはかなり進行しているケースも多いため、早期発見がとても大切です。
どうやって診断するの?
まずは口の中の視診や触診、レントゲン検査などを行い、腫瘍の疑いがある場合は針を使った細胞検査や組織の一部を取る生検で診断します。
また、がんの広がり(転移)の有無を調べるために、胸部レントゲンや超音波検査、血液検査なども行います。
治療はできるの?
状態や場所によって異なりますが、次のような治療法があります
外科手術
早期のものは切除で根治が目指せます。
放射線治療
外科治療が見込めない場合に緩和的に使用されます
薬物治療
抗がん剤や消炎鎮痛剤の併用します。
特に犬の早期の扁平上皮癌では、手術によって治る可能性もあります。
一方で、猫の舌や舌下のがんは進行が早く、治療が難しいケースも多いため、症状が出る前の定期的なチェックがとても重要です。
最後に:早期発見がカギです!
扁平上皮癌は、見つかったときには進行していることが多い病気です。
でも、早期に発見できれば治療の選択肢が増え、愛犬・愛猫との大切な時間を延ばせる可能性もあります。
「最近、口の中を気にしている」
「ごはんを食べづらそうにしている」
そんな小さなサインに気づいたら、ぜひ一度ご相談ください。
気になる症状がある方は、お気軽に当院までご連絡ください。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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