〈歯科症例〉麻酔をかけてのクリーニングは4年ぶり、お口の現状はどうなっているのでしょうか

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こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

今回は11才の🐶ミニチュア・シュナウザーちゃんの歯科処置についてご紹介いたします。

来院された理由

来院された理由は【歯のぐらつきと口臭が気になる】ということでした。

診察

最初は触診・視診を行わせていただき、麻酔をかけての処置が必要であるかどうかを判断させていただいております。

※くしゃみや鼻水・鼻血などの症状があり鼻腔内に歯周病ではない別の疾患が疑われる際には、頭部のレントゲンを撮影させていただく場合がございます。

今回のシュナちゃんは、4年間蓄積された歯石が歯にべっとりとくっついていました。

また、ほぼすべての歯肉が退縮しており歯周病としてはかなりの重度であると思われました。

歯科処置

ここからは実際の歯科処置の様子を少しお届けいたします。

 

⇧麻酔をかけた後、歯科処置を始める際に元の状態の写真を撮ったものになります。

飼い主様に写真でお見せするために、必ず歯科処置前後の状態を撮影させていただいております。

まず初めにレントゲンを撮影し、それをもとに診断を進めていきます。

【 歯科レントゲン 

  1. 歯の根の状態や歯周組織の病変の評価
  2. 歯の折れや欠損、歯根の異常などの確認
  3. 歯周病の診断や進行度の評価
  4. 歯の抜歯や根管治療の計画やモニタリング

この時点で、歯肉の下に本来あるであろう歯を支えている骨が歯周病の進行により溶けてしまっていることが分かります。

⇧正常な歯槽骨

 

⇧今回のシュナちゃん

飼い主様に相談させていただき、温存が難しい歯は抜歯を希望されたので、お手入れが難しい奥歯や前歯はほとんど抜歯の処置を行うことに決まりました。

ミニチュア・シュナウザーちゃんは小型犬特有の歯の密集具合であったり、唾液の性質・体質・遺伝的歯石が付きやすく歯周病が進行しやすい犬種とされています。

 

最後に

当院では、歯科レントゲンを用いて1本1本丁寧に状態を確認し、適切な治療をさせていただき歯科処置後は、3か月または6か月ごとに定期検診も行い歯の状態をチェックさせていただいております。

わんちゃんねこちゃんの歯が痛くなる前・歯周病になる前に、生涯で残せる歯が少しでも多くなるようにという思いで予防歯科の普及に力を入れています。口臭や歯の汚れ、歯が欠けている、歯磨きがうまくできないなどわんちゃんねこちゃんのお口に関する悩み事がございましたら是非一度診察にお越しいただきお気軽にご相談ください!!

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東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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けいこくの森動物病院  世田谷犬猫歯科

〒158-0082

東京都世田谷区等々力1-34-18

シュロス等々力1F

TEL:03-3704-1014

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