呼吸が苦しそう…… 非心原性肺水腫 について

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こんにちは!

世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳

今回は緊急疾患の1つである非心原性肺水腫についてお話します。

 

非心原性肺水腫とは?

肺水腫とは、肺に水(液体)がたまって呼吸が苦しくなる状態を指します。

一般的には「心臓病が原因で起こる肺水腫心原性肺水腫)」が知られていますが、心臓に問題がなくても起こる肺水腫があり、これを 非心原性肺水腫 と呼びます。

 

主な原因

非心原性肺水腫は、さまざまな要因で肺の血管から液体が漏れ出すことで発生します。

代表的な原因は以下の通りです。

強い外傷や窒息、溺水

上気道閉塞

電気ショック(感電事故など)

けいれん発作

敗血症や重度の感染症

中毒(特定の毒物や薬物)

 

症状

非心原性肺水腫では、以下のような症状が見られます。

呼吸が速く苦しそうになる

咳をする、泡状の分泌物を吐き出すことがある

舌や歯ぐきが紫色になる(チアノーゼ)

重症例では突然倒れる、意識が低下する

 

診断

診断には以下のような検査を行います。

身体検査・聴診:呼吸音や心音の確認

レントゲン検査:肺に水がたまっているかを確認

心エコー検査:心臓に異常がないかをチェックし、心原性か非心原性かを区別

血液検査:感染や中毒の有無を確認

 

治療方法

非心原性肺水腫の治療は以下の通りです。

酸素吸入:酸素室の利用や、状況によっては人工呼吸管理を行います

原因疾患の治療:感染症への抗菌薬、中毒への解毒処置、外傷のケアなどを行います

集中治療:重症例では入院下での継続的な酸素管理や点滴治療が必要です

 

まとめ

非心原性肺水腫は、心臓病に関係なく急に発症することがあり、命に関わる危険な病気です。

呼吸が苦しそう、急に元気がなくなったなどの症状が見られた場合は、できるだけ早く動物病院にご相談ください。

 

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