「元気だから大丈夫」が一番危険!愛犬・愛猫を襲う『誤食』の落とし穴

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こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

私たちは毎日、たくさんのワンちゃんやネコちゃんと向き合っていますが、その中で最も「防げたはずなのに」と悔しい思いをするのが『誤食(ごしょく)』です。

「たった一口だから」「今は元気そうだから」

その少しの油断が、数時間後、数日後に取り返しのつかない事態を招くことがあります。

誤食はなぜ「時間との勝負」なのか?

誤食の処置には、明確な「ゴールデンタイム」が存在しますそれは、食べたものが胃の中にとどまっている時間(おおよそ30分〜2時間以内)です。

  • 胃にあるうちなら: 催吐処置で吐き出させたり、内視鏡で取り出したりできる可能性が高く、体への負担も最小限で済みます。

  • 腸に流れてしまうと: 開腹手術が必要になるリスクが跳ね上がります。

  • 毒素が吸収されてしまうと: 多臓器不全を防ぐための、長期にわたる治療が始まります。

「様子を見る」という選択肢は、誤食においては「リスクを最大化させる行為」だということを、まずは知ってください。

覚えておきたい「超危険物質」の正体

多くの飼い主様が「なんとなくダメ」と知っているものから、意外と知られていない落とし穴まで整理しました。

① 化学変化による中毒(犬に特に多い)

  • ネギ類(玉ねぎ・ニンニク・ニラなど)

    成分である「アリルプロピルジスルファイド」が赤血球を破壊し、溶血性貧血を起こします。加熱しても毒性は消えません。ハンバーグのひとかけら、スープの残り汁でも危険です。

  • チョコレート・カフェイン

    テオブロミンという成分が心臓や中枢神経を過剰に興奮させます。ダークチョコほど危険度が高く、小型犬なら板チョコ半分で致死量に達することもあります。

  • キシリトール

    人間用のガム1粒で、犬の血糖値は急降下し、肝不全を引き起こします。

② 臓器を破壊する中毒(猫に特に多い)

  • ユリ科の植物(カサブランカ、チューリップ等)

    猫にとってのユリは、猛毒以外の何物でもありません。花、葉、茎、花粉、活けていた水。そのすべてが急性腎不全の原因になります。「猫がいる家にユリは置かない」。これは鉄則です。

  • エッセンシャルオイル(アロマ)

    猫は肝臓での代謝機能が特殊なため、アロマオイルに含まれる成分が分解できず、中毒を起こすことがあります。

③ 物理的な閉塞(物理的ダメージ)

  • 紐・リボン・毛糸

    特に猫ちゃんが要注意です。舌の突起に絡まって飲み込んでしまうと、腸の中で「巾着袋の紐」のように腸を引き絞り、壊死させてしまいます。

  • 保冷剤・吸水ポリマー

    ペットシーツの中身や保冷剤は、水分を吸うと数十倍に膨らみます。胃の中で膨らむと、吐き出すことも流れることもできず、出口を完全に塞ぎます。

もしもの時、絶対にやってはいけない「3つのタブー」

パニックになると、ついやってしまいがちな誤った処置があります。

  1. 「塩を飲ませて吐かせる」のはNG!

    昔ながらの対処法として紹介されることがありますが、塩の過剰摂取による「高ナトリウム血症」で命を落とす子がいます。また、吐いたものが気管に入る誤嚥性肺炎のリスクも非常に高いです。

  2. 「背中を叩く・お腹を押す」のはNG!

    異物をさらに奥へ押し込んだり、内臓を傷つけたりする原因になります。

  3. 「ネットで検索して時間を潰す」のはNG!

    検索している30分で、毒素は刻一刻と吸収されています。病院へ電話してください。

動物病院へ連絡する際

  • 「いつ」食べたか?(10分前か、3時間前か)

  • 「何を」食べたか?(パッケージや残りカス、実物があれば最高です)

  • 「どのくらい」食べたか?(袋の大きさ、残っている量から逆算)

たとえ確証がなくても「何か食べたかもしれない」という直感だけで連絡していただいて構いません。

事故を未然に防ぐ「環境作り」の極意

誤食事故の9割は、環境次第で防げます。

  • 「届かない」は信用しない: 猫は高いところに登り、犬は立ち上がります。扉付きの棚、蓋付きのゴミ箱を徹底してください。

  • おもちゃのサイズチェック: 口に丸ごと入ってしまうサイズのおもちゃは、誤飲の予備軍です。

  • お散歩中の「スマホ操作」はやめる: 拾い食いの瞬間を見逃さないことが、最大の防御です。

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けいこくの森動物病院  世田谷犬猫歯科

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