2025/05/08
こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。🌳
今回はわんちゃんねこちゃんでうんちが中々出ていない、出てもかなり固めの便で排便時に苦しそうなどの症状があるみられる便秘についてご紹介します!
便秘とは
便秘は、犬や猫が通常の排便の回数や質を維持できない状態を指します。一般的に、犬や猫が便秘に陥ると、便が硬くなり、排便が困難になることが特徴です。便秘の程度や継続時間によっては、腸内での有害物質の蓄積や、腸閉塞といった深刻な健康問題に繋がる恐れがあります。そのため、便秘が続く場合や気になる症状が現れた場合は、速やかに対応することが大切です。
原因
便秘の原因は非常に多岐にわたります。日常的な食生活やライフスタイル、そして医学的な問題まで、さまざまな要因が関与していることがあります。
食事に関連する問題
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食物繊維不足
食物繊維は腸の健康に重要な役割を果たし、便を柔らかくして腸の動きを促進します。市販のペットフードの中には繊維が少ないものもあり、それが便秘を引き起こす原因となることがあります。 -
水分摂取不足
水分が足りないと便が硬くなり、排便が困難になります。特にドライフードを食べている犬や猫は、水分摂取が不足しがちです。水を飲む習慣がない場合、便秘になりやすくなります。
運動不足
犬や猫も適度な運動をすることで、腸の活動が活発になります。特に室内飼いのペットでは、運動量が不足して便秘を引き起こすことがよくあります。
ストレス
環境の変化や飼い主の不在、大きな音などのストレスが原因で、犬や猫の消化器官が乱れることがあります。ストレスが長期的に続くと、便秘が慢性化することもあります。
医学的な問題
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消化器系の病気
腸にポリープや腫瘍、異物が詰まっている場合、腸内の通過障害が生じ、便秘を引き起こします。また、腸炎や腸内フローラのバランスが乱れることでも便秘が発生します。 -
ホルモン異常
甲状腺機能低下症や糖尿病など、ホルモンの不均衡が便秘を引き起こすこともあります。 -
薬の副作用
一部の薬(例:鎮痛剤や抗ヒスタミン薬)は便秘を引き起こす副作用があるため、長期間使用している場合は注意が必要です。
症状
犬や猫の便秘の症状はさまざまで、便秘が進行する前に早期に気づくことが重要です。以下の症状に注意しましょう。
便秘の主な症状
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排便回数の減少
通常よりも便が出る回数が少なくなり、数日間排便がない場合は便秘の可能性があります。 -
硬い便や排便時の苦痛
便が硬くなり、排便時に犬や猫が痛がることがあります。特に排便後に異常にしきりに舐めたり、苦しむ様子が見られた場合は便秘が疑われます。 -
腹部の膨満感
便が腸内に溜まり、腹部が膨らむことがあります。触診で硬い部分が感じられることもあります。 -
元気がなくなる、食欲不振
便秘が進行すると、犬や猫の食欲が落ち、元気がなくなったり、ぐったりすることがあります。
診断方法
便秘の診断には獣医師による詳細な検査が必要です。具体的な検査内容としては以下のものがあります。
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問診と観察
飼い主からの情報(排便の回数や食事内容、運動量など)をもとに、症状を確認します。 -
腹部触診
腹部を触って便が溜まっているか、腸に異常がないかを確認します。 -
X線検査や超音波検査
腸内に異物や腫瘍がある場合、X線や超音波検査で確認することがあります。 -
血液検査
甲状腺機能低下症や糖尿病などの内分泌疾患が原因となっている場合、血液検査が行われることがあります。
治療方法
便秘の治療は、原因に基づいて行われます。以下は一般的な治療法です。
薬物療法
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便軟化剤
便が硬くなっている場合、便軟化剤を使って便を柔らかくし、排便を促進します。 -
下剤
強い便秘の場合、下剤を使用して腸を刺激し、排便を促すことがあります。 -
鎮痛薬や抗炎症薬
腸に炎症がある場合や、便秘による痛みがある場合には、鎮痛薬や抗炎症薬を使用することがあります。
食事療法
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食物繊維が豊富なフード
便秘が食物繊維不足に起因する場合、食物繊維を豊富に含んだフードに切り替えます。 -
湿ったフードや療法食
水分摂取を増やすため、湿ったフードや療法食を与えることが効果的です。
外科的治療
腸内に異物や腫瘍がある場合、外科手術で取り除く必要があります。早期に発見し、手術を受けることで回復が早まります。
予防方法
便秘を予防するためには、日常的な管理が非常に重要です。以下のポイントを心がけましょう。
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十分な水分摂取
ペットが十分に水を飲むことが、便秘予防に不可欠です。水分を多く含むフードや複数の水皿を設置しましょう。 -
食事管理
食物繊維が豊富な食事を与えることが便秘予防に繋がります。また、おやつの与え過ぎにも注意しましょう。 -
定期的な運動
適度な運動は腸の働きを促進します。毎日の散歩や遊びで、腸内環境を整えましょう。 -
ストレスの管理
ストレスを減らすための静かな環境作りや、飼い主とのコミュニケーションを大切にしましょう。
便秘が長期間続くと、腸に重大な問題が隠れている可能性があります。以下のサインが見られた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
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便秘が数日間続く
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排便時に痛がる、または苦しそうにする
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腹部の膨満感や嘔吐がある
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食欲不振や元気がなくなる
早期の診断と治療が愛犬・愛猫の健康を守ります。便秘が続く前に、定期的に健康チェックを受けることも大切です。
犬や猫の便秘は、適切に対処すれば予防や改善が可能です。食事管理や運動を意識することで、便秘を防ぐことができますが、便秘が長引く場合は、必ず動物病院で専門的な治療を受けることが重要です。早期発見と治療で愛犬・愛猫の健康を守りましょう。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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