2025/07/14
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
「さっきまで元気に走っていたのに、突然後ろ足を浮かせて歩きたがらない…」
そんなとき、疑われる代表的な整形外科疾患が前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)です。
この病気は、犬の膝関節内にある大切な靭帯が傷ついたり切れたりすることで、🐶 歩行障害や関節の痛みを引き起こします。
中〜大型犬に多く見られますが、小型犬や若齢犬でも発症します。
放置すると、関節炎が進み、生活の質が大きく低下することもあります。
🦴 前十字靭帯とは?
膝関節の中には、前十字靭帯と後十字靭帯という2本の靭帯が交差するように存在しています。
そのうち前十字靭帯(ACL)は、
➡️ 膝の安定性を保ち、
➡️ 脛骨(すねの骨)が前にずれないように支える重要な構造です。
ここが切れると、関節がグラつき、痛みや歩行障害を引き起こします💥
🐕🦺 どんな犬がなりやすいの?
発症しやすい犬種・条件は以下の通りです
🔸 ラブラドール・レトリバー
🔸 ゴールデン・レトリバー
🔸 ジャーマン・シェパード
🔸 秋田犬などの中〜大型犬
🔸 肥満気味の犬
🔸 5歳以上の中高齢犬
🏃♂️ 活発な若い犬や、小型犬にも起こりうるため注意が必要です。
🧩 原因は?なぜ切れてしまうの?
前十字靭帯断裂の原因は主に2つです。
① 靭帯の自然な劣化🕰️
年齢・体重・骨格構造などにより、靭帯が徐々に弱くなる「変性」が起き、ある日ちょっとした動きで「プツッ」と断裂します。
👉 日常の動作(ジャンプ、ソファから降りたなど)がきっかけになることが多いです。
② 急なケガ・外傷🌀
ジャンプ着地時の衝撃、急停止や転倒などで💥 瞬間的に靭帯が断裂することもあります。
👀 症状チェックリスト
前十字靭帯断裂でよく見られる症状はこちらです。
✅ 突然後ろ足を浮かせる(三本足で歩く)
✅ 後ろ足を引きずるように歩く
✅ 座るとき、足を外側に投げ出すような座り方
✅ 歩きたがらない・階段を嫌がる
✅ 膝の腫れや熱感
✅ 動きが鈍くなり、元気がなくなる
😿 放置すると関節炎や筋肉の衰えが進行するため、早期発見が大切です。
🩺 診断方法
当院では以下の検査を組み合わせて診断します。
🔍 視診・触診
歩行や座り方の異常、膝の不安定性を確認
📸 レントゲン
靭帯自体は映りませんが、関節の腫れやズレが確認できます
🧪 必要に応じて
超音波・関節鏡検査も実施します
💊 治療法:保存療法と手術の選択
治療は、以下の2つに分かれます。
【1】保存療法(手術なし)🛌
- 安静(運動制限)
- 鎮痛・抗炎症薬
- サプリメント
- 減量や生活改善
📝 小型犬や高齢犬など、手術が難しい場合に選択されます。
⚠️ ただし、完治は難しく、進行すると関節炎が悪化する可能性があります。
【2】外科手術🔧(根本的な治療)
状態に応じた手術が必要となります。
ご相談させてください。
🏃♀️ 術後ケアとリハビリ
手術後のケアはとても重要です🧘♂️
📅 術後1〜2週間は安静に
🚶♀️ 徐々にリード付きの歩行へ
🛁 温熱療法などのリハビリも導入
🍽️ 栄養管理と筋肉の回復を意識した運動を併用
🔄 再発や後遺症はある?
✅ 適切な手術・リハビリを行えば予後は良好です。
⚠️ ただし…
- 約30〜50%の犬で反対側の足も断裂することがあります
- 関節炎のリスクはゼロではないため、体重管理や継続的ケアが必要です
🐾 飼い主さんへ:見逃さないで!
👀 以下のような変化が見られたら、早めの受診をおすすめします
🔸 足を浮かせて歩く
🔸 歩き方や座り方が変わった
🔸 活動量が減り、動きたがらない
💡「様子を見よう」は悪化を招くことも。
気になる様子があれば、お気軽にご相談ください。
🐶 あなたの愛犬にとって「最も適切な治療」を一緒に考えましょう。
📞 足の異変に気づいたら、お早めにご相談ください。
愛犬が再び元気に歩き、走れる日を私たちがサポートします!
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〒158-0082
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シュロス等々力1F
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