2024/05/14
こんにちは！世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
急性胃炎は、わんちゃんやねこちゃんに共通して発生する消化器系の疾患です。
突然の嘔吐、食欲不振、腹痛などの症状が特徴で、原因は多岐にわたります。
急性胃炎について詳しく解説します。
急性胃炎の概要
急性胃炎とは、胃の粘膜に急激な炎症が生じる状態を指します。
これは、一過性のものから重篤なものまで様々であり、原因によって治療が必要です。
主な症状
嘔吐：頻繁な嘔吐が見られ、特に食事後に顕著です。
食欲不振：食事を食べない、食べてもすぐに吐いてしまう。
腹痛：触ると嫌がる、鳴き声を上げるなど。
脱水症状：吐き気や下痢が続くと、脱水状態になることがあります。
無気力：元気がなくなる、活動量が減る。
わんちゃんの急性胃炎の原因
わんちゃんの急性胃炎の原因は多岐にわたります。
1. 食事関連：腐った食べ物、過剰な人間の食べ物、異物摂取。
2. 感染症：ウイルス性（犬パルボウイルスなど）、細菌性（サルモネラ、カンピロバクターなど）。
3. 寄生虫：特に若い犬や免疫力の低い犬は、寄生虫感染が原因になることがあります。
4. 薬物・毒物：NSAIDs（非ステロイド性抗炎症薬）、中毒物質（植物、化学薬品など）。
5. ストレス：環境の変化、飼い主の不在などが引き金となることもあります。
ねこちゃんの急性胃炎の原因
ねこちゃんの場合も、急性胃炎の原因は様々です。
1. 食事関連：急な食事の変更、腐った食べ物、異物摂取。
2. 感染症：ウイルス性（猫白血病ウイルス、猫パルボウイルスなど）、細菌性。
3. 寄生虫：特に外に出る猫はリスクが高いです。
4. 薬物・毒物：特に猫は薬物に敏感で、中毒を引き起こしやすいです。
5. ストレス：環境の変化や新しいペットを飼った場合などストレスになることがあります。
診断
身体検査：触診により痛みの有無を確認します。
血液検査：感染症や脱水状態を確認します。
尿検査：腎機能の状態を調べるため行います。
X線・超音波：異物の有無や胃の状態を確認するため行います。
内視鏡検査：必要に応じて、麻酔をかけて内視鏡で胃の内部を観察します。
治療
治療は原因により異なりますが、一般的なアプローチは以下の通りです。
１. 水分補給：脱水を防ぐために点滴を行います。
２. 薬物療法：抗生物質（細菌感染が疑われる場合）、制吐剤、胃粘膜保護薬などを使用。
３.食事療法：消化に優しい低脂肪の食事を少量ずつ与えます。
予防と管理
急性胃炎を予防するためには、日常の管理が重要です。
1. 適切な食事管理：新鮮な食事を与え、急激な食事の変更を避けます。
2. 異物の管理：犬猫が食べてしまう可能性のある異物を食べないように気を付けましょう。
3. 定期的な健康チェック：獣医による定期的な健康診断を受けることが重要です。
4. ワクチン接種：感染症の予防には、適切なワクチン接種が効果的です。
5. ストレス管理：環境の変化を最小限に抑え、ストレスを与えないようにします。
緊急時の対処
特に以下の症状が見られる場合は、緊急の対応が必要です。
24時間以上続く嘔吐
血の混じった嘔吐
激しい腹痛
明らかな脱水症状（皮膚の弾力低下、乾燥した口腔粘膜）
元気がなくなる、無気力
まとめ
わんちゃんねこちゃんの急性胃炎は、迅速かつ適切な対応が求められる疾患です。
原因を特定し、適切な治療を行うことで回復が期待できます。
異常を感じた際には早めに診察を受けましょう。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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