2024/11/19
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回は犬猫の気管支炎についてご紹介します。
気管支炎とは?
気管支炎は、犬や猫の呼吸器に関する病気の一つで、気管支(肺へ空気を運ぶ通路)に炎症が起きる状態を指します。これにより、咳や呼吸困難、元気の低下などの症状が現れることがあります。特に寒い季節や乾燥した時期に多く見られますが、季節に関係なく発症する場合もあります。
原因
気管支炎の原因はさまざまです。以下に主な要因を挙げます。
1. 感染症
ウイルスや細菌、真菌が原因となることがあります。例えば、犬の場合は犬パラインフルエンザウイルスやボルデテラ菌、猫の場合は猫ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどが挙げられます。
2. アレルギー
花粉やホコリ、カビ、タバコの煙などのアレルゲンが気管支に炎症を引き起こすことがあります。特に猫は、気管支喘息のようなアレルギー性気管支炎を発症しやすい傾向があります。
3. 環境要因
冷たい空気や乾燥、汚れた空気(車の排気ガスなど)も炎症を引き起こす原因になります。
4. その他の要因
慢性的な心臓病や肥満、寄生虫(フィラリアなど)が原因となる場合もあります。
症状
気管支炎の症状は、軽度から重度までさまざまです。次のような兆候が見られる場合は注意が必要です。
• 咳:特に夜間や運動後に多く見られる
• 呼吸困難:息を吸う・吐くのが苦しそう
• ゼーゼー、ヒューヒューといった音:気管支が狭くなることで音が発生する
• 元気がない:遊びたがらない、動きが鈍い
• 食欲不振:体調不良によるもの
症状が進行すると、酸素不足により舌や歯茎が青紫色になる(チアノーゼ)こともあります。
診断方法
動物病院では、以下のような検査を通じて気管支炎の診断を行います。
1. 問診
症状の持続期間や咳の頻度、環境要因について飼い主さんから詳しく伺います。
2. 身体検査
聴診器で呼吸音を確認し、異常音がないか調べます。
3. X線検査
胸部のレントゲンを撮影し、気管支の状態や肺の異常を確認します。
4. 血液検査
感染症や炎症の有無を調べるために行います。
治療法
気管支炎の治療は、原因に応じて異なります。
• 抗生物質の投与:細菌感染が原因の場合
• 吸入ステロイド:アレルギー性気管支炎の場合に炎症を抑える
• 気管支拡張薬:呼吸を楽にするため
• 環境の改善:アレルゲンや刺激物の除去
• 酸素吸入:重症の場合、酸素室での治療が必要になることもあります
治療期間中は、動物にストレスを与えないよう配慮することが大切です。
予防方法
気管支炎を予防するためには、以下の点に注意してください。
1. 定期的な健康診断
気管支炎は早期発見が鍵です。定期的に動物病院で検査を受けましょう。
2. 環境の管理
室内を清潔に保ち、タバコの煙やホコリを避けましょう。湿度を適度に保つことも重要です。
3. 適切なワクチン接種
ウイルス性気管支炎を予防するため、定期的なワクチン接種を行いましょう。
4. ストレスの軽減
運動や遊びでストレスを解消し、免疫力を高めましょう。
まとめ
気管支炎は早期に発見し適切な治療を行うことで、犬猫が快適な生活を送れるようになります。咳や呼吸困難といった症状が見られたら、すぐに動物病院で相談してください。また、日頃から予防に努めることで発症リスクを下げることが可能です。
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