2024/11/16
こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。🌳
今回はわんちゃんやねこちゃんで、口腔内からの出血・よだれ、食欲不振などがみられた際に疑われる歯肉炎についてご紹介します。
歯肉炎とは
歯肉炎は、歯の周囲の歯肉(歯茎)が炎症を起こす病気です。歯肉が赤く腫れ、痛みを伴うことがあります。放置すると歯周病に進行し、最終的には歯が抜け落ちることもありますので、早期発見と治療がとても重要です。
※歯周病…歯を支える組織に炎症が起こる病気で、進行すると歯肉炎から歯槽膿漏(しそうのうろう)や歯の脱落につながります。
症状
- 口臭:口の中が臭くなる。
- 歯肉の腫れと赤み:歯肉が赤く腫れている。
- 出血:歯磨きや硬いものを噛んだ際に出血する。
- 食欲不振:口の痛みから食欲が落ちる。
- よだれ:異常に多くのよだれを垂らす。
原因
主な原因は、歯に付着するプラークと呼ばれる細菌の塊です。プラークが歯にたまり、それが石灰化して歯石になると、歯肉に炎症を引き起こします。
- プラークの蓄積:歯磨きが不十分だと、歯にプラークが蓄積しやすくなります。
- 食事の影響:柔らかい食べ物(ウェットフード等)ばかりを食べていると、歯にプラークが付きやすくなります。
- 免疫力の低下:免疫力が低下すると、細菌に対する抵抗力が弱まり、炎症を起こしやすくなります。
予防
- 定期的な歯磨き:毎日の歯磨きが最も効果的な予防法です。専用の歯ブラシと歯磨き粉を使用しましょう。
- 定期健診:病院での定期健診により、早期に問題を発見できます。少なくとも半年に一度の歯科健診をおすすめします。
- 適切な食事:適度な硬さのドライフードを与えることで、歯に付着するプラークを減らすことができます。
治療
スケーリング:全身麻酔下で、歯に溜まった歯垢・歯石(食べかすや細菌が歯に付着し、固まってできるもの)を取り除いていきます。
欧米では健康なわんちゃんねこちゃんでも1年に1回全身麻酔下で歯科処置を受けることが推奨されています。(アメリカ獣医師科AHAAガイドラインより)
まとめ
わんちゃんやねこちゃんは人間と同じように、毎日歯磨きをしないと様々な口腔内のトラブルに繋がってしまいます。
一番の予防策は何といっても毎日の習慣として歯磨きをすることがとても重要です!幼いころから習慣づけたり、最初のうちは無理をせずゆっくりで大丈夫なので、口を触ることに慣れさせることから始めて出来たらおやつをあげたりやくさん褒めてあげましょう!
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。
けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
〒158-0082
東京都世田谷区等々力1-34-18
シュロス等々力1F
TEL:03-3704-1014
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。