歯肉過形成(全般性歯腫大)について

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こんにちは!

世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳

「最近、うちの子の歯茎が腫れている気がする」

「歯ブラシの時に血が出るけど、痛がらないし大丈夫かな…?」

こんな変化は、歯肉過形成(全般性歯腫大)かもしれません。

今回は歯肉過形成についてご説明します。

 

 

歯肉過形成ってどんな病気?

**歯肉過形成(しにくかけいせい)**は、歯ぐきの組織が異常に増殖して、腫れたように見える状態です。

上の画像は歯肉過形成により歯の大部分が歯肉に覆われています。

良性の変化ですが、放置すると歯周病の進行や、歯のトラブルを引き起こす原因になります。

 

どんな症状が見られるの?

歯肉過形成が進行すると、以下のような症状が見られます。

歯肉がぶ厚く、腫れたように見える

歯肉から出血しやすくなる

歯の根元が隠れて見えづらくなる

口臭がきつくなる

痛みが出て、食欲が落ちることもある

見た目の変化だけでなく、放置すると歯周病や口内感染のリスクが高まります

 

歯肉過形成の原因

歯肉過形成は、さまざまな原因で起こります。

代表的な原因には以下があります。

慢性的な歯周炎・歯石の刺激

 歯石や歯周病が長期間続くことで、歯肉が反応して過剰に増殖します。

薬剤性

 一部の薬剤(抗けいれん薬、免疫抑制剤など)によって引き起こされることがあります。

遺伝的な要素

 チワワ、ブルドッグ、ボクサー、コリーなどの犬種で見られやすい傾向があります。

 

診断・検査

歯肉過形成は、口腔内検査で診断できます。

必要に応じてレントゲンや歯周ポケット検査を行い、歯周病や他の口腔内疾患がないか確認します。

 

治療法は?

治療は、原因や重症度によって異なりますが、以下のようなアプローチを行います。

歯石除去・歯周病治療

 歯石や歯周病の管理は基本です。スケーリングやルートプレーニングなどを行い、口腔内環境を整えます。

歯肉の切除(外科処置)

 重度の場合、過剰に増えた歯肉を切除します。

原因のコントロール

 薬剤性の場合は、投薬の調整を行います。遺伝性の場合は、定期的な管理が必要です。

 

予防のポイント

歯肉過形成を予防するには、日頃のお口のケアが大切です。

・定期的な歯石除去・歯科検診

・歯みがきやデンタルケアで歯周病予防

特に、口臭や歯ぐきの腫れに気づいたら、早めの診察がおすすめです。

 

まとめ:お口のトラブルは早めにご相談ください!

歯肉過形成は見た目の変化だけでなく、将来的な歯周病や口内感染のリスクにつながります。

気づいた時には進行していることもあるため、愛犬・愛猫の口の健康チェックを習慣にしましょう!

当院では、口腔内検診から治療・予防までしっかりサポートします。

気になることがあればお気軽にご相談くださいね!

 

 

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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けいこくの森動物病院  世田谷犬猫歯科

〒158-0082

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