エプーリス(歯肉の腫脹、増殖、腫瘍)について

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こんにちは!

世田谷区等々力にありますけいこくの森動物病院です🌳

皆さんはエプーリスという言葉は聞いたことはありますか?

エプーリスという言葉は聞き馴染みが少なく、どのようなことを指す物なのかを知っている方は少ないかと思います。

今回はそんな「エプーリス」という言葉についてお話ししたいと思います!

 

エプーリスとは?

エプーリスとは、明確な病名ではなく診断をする際に使われる歯肉の腫瘍や腫瘤(しこり)の総称のことを指します。

エプーリスという名前だけでは特定の病名を判断することはできません。

エプーリスと呼ばれる腫瘍には以下のような物が一例としてあります。

炎症性病変

  • 限局性線維性增殖(過形成)
  • 化膿性肉芽腫

腫瘍性病変

  • 末梢性歯原性線維腫
  • 棘細胞性犬歯エナメル上皮腫

ここで挙げられた腫瘍の種類は一部であり、検査によっては別の病気が見つかる可能性も存在します。

どんな症状?

原因となる腫瘤によります。

良性の腫瘍である場合は転移の可能性は低いですが、口腔内で大きくなることで嚥下を難しくさせたり、口臭の増加などの二次的症状が見られる場合があります。

どのように検査する?

基本的に視診ではどの種類の腫瘍か判明させることはできません。

実際に全身麻酔などをかけて、腫瘍の病理検査を出さなければ確定診断を取ることは難しいと言われています。

また、視認するだけではわからない「腫瘍が歯肉にどれだけ浸潤しているか」を歯科専用のレントゲンにて撮影し、確認します。

特に棘細胞性エナメル上皮腫においては良性腫瘍ですが、歯内に腫瘍が浸潤することもあるため、レントゲン検査が有効です。

治療法は?

限局性線維性増殖と末梢性歯原性線維腫については外科的に腫瘍を切り取り、摘出します。

健康な歯肉の部分も余裕を持たせて切り取ることにより再発ができるだけ起こらないようにします。

棘細胞性エナメル上皮腫においても外科手術を行いますが、歯内への湿潤が大きいなど全ての腫瘍を切除することが難しい場合は放射線治療を行う場合もあります。

まとめ

エプーリスは見た目だけで良い物が、悪い物かは判断が難しい病気です。

日々のケアをしている中で愛犬、愛猫に気になるできものがある場合、まずは動物病院へ受診することをお勧めします。

 

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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けいこくの森動物病院  世田谷犬猫歯科

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