愛犬との楽しいお出かけのために!|犬の乗り物酔い対策

こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

「車に乗るとぐったりしてしまう」「ドライブが楽しめたらいいのに」

そんな愛犬の様子に、心配を感じたことはありませんか?

実は、犬も人間と同じように「乗り物酔い」をします。

今回は犬の「乗り物酔い」についてお話します。

犬の乗り物酔いとは?

犬の乗り物酔い(動揺病)は、車の揺れやにおい、音といった刺激により、平衡感覚が乱れて気分が悪くなる状態です。

これは人間の車酔いとよく似たしくみで、特に子犬や車に慣れていない犬に多く見られます。

また、「車=イヤな場所へ連れて行かれる」といった記憶があると、それだけでストレスとなり、酔いやすくなることもあります。

こんな症状は要注意!犬の乗り物酔いのサイン

犬の乗り物酔いは、ささいな変化から始まることがあります。以下のような症状が見られたら、酔っているサインかもしれません。

  • よだれが大量に出る
  • 何度もあくびをする
  • 落ち着きがなくなる
  • 震える・後ずさる
  • 呼吸が早く浅くなる
  • 嘔吐する
  • 車に乗るのを強く嫌がる

最初は不安や緊張だけでも、繰り返すうちに本格的な酔いに進行してしまうこともあります。

「少し様子がおかしいな」と思った時点で、早めに対策をしてあげることが大切です。

犬が乗り物酔いする3つの主な原因

1. 身体的な原因

車の揺れや振動で、内耳(平衡感覚を司る器官)が刺激され、自律神経のバランスが崩れます。

特に生後6か月未満の子犬は内耳が未発達なため、酔いやすい傾向があります。

2. 心理的な原因

過去に「車に乗って嫌な思いをした」「動物病院に連れて行かれた」といった経験があると、車そのものにストレスを感じ、酔いやすくなります。

3. 環境的な原因

車内の温度、強いにおい(芳香剤など)、空腹や満腹の状態なども乗り物酔いの引き金になります。

犬はにおいにとても敏感な動物なので、車内環境は思っている以上に大きな影響を与えます。

今日からできる!自宅での乗り物酔い対策

少しずつ車に慣れさせる

最初はエンジンをかけずに車内で過ごす練習から始めましょう。

その後、短時間の走行 → 徐々に距離を伸ばす、というふうに段階的なトレーニングが効果的です。

車=楽しい場所という印象づけ

車に乗ったあとに公園やドッグランに連れていくと、「車に乗ると楽しいことがある」と学習します。

車内でおやつをあげたり、遊び道具を使ったりして、良い印象を作ることがポイントです。

揺れとにおいの対策

  • 換気をこまめに行い、空気をこもらせない
  • 車内の温度管理をしっかりする
  • 強い香りの芳香剤は避ける
  • 安定した体勢を保てるように、ケージやドライブボックスを使用する

犬は揺れを受けやすいので、進行方向に顔を向けさせる方が酔いにくいという説もあります。

食事のタイミングに注意

出発の2〜3時間前に軽めの食事を済ませておくと、空腹・満腹どちらの影響も避けられます。

どうしても不安なときは、動物病院へ

努力しても改善しない、旅行が控えていて心配、という場合は、無理をせず動物病院へご相談ください。

動物病院では、

  • 愛犬の乗り物酔いの程度や体調をチェック
  • 必要に応じて、安全性の高い酔い止めや不安を和らげる方法をご提案

といった個別のサポートが可能です。

「薬を使うのはかわいそう」と思われる方も多いですが、つらい症状を未然に防ぐことは、犬の心と体にとってもやさしい選択です。

一時的に薬のサポートを受けつつ、徐々に慣らしていくという方法もあります。

【まとめ】乗り物酔いを克服して、楽しいお出かけを

犬の乗り物酔いは、正しい知識と対策によって改善することができるものです。

焦らず少しずつ、愛犬のペースに合わせてステップを踏むことで、「車=楽しい時間」へと変えていくことができます。

「この子と一緒にもっと遠くまで行きたい」

その想いをかなえるために、まずはできることから始めてみましょう。

気になる症状があるときや、対処が難しいと感じたときは、どうぞお気軽にご相談ください。

愛犬とのドライブが、楽しい思い出になりますように。

 

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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けいこくの森動物病院  世田谷犬猫歯科

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