2025/05/01
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
「車に乗るとぐったりしてしまう」「ドライブが楽しめたらいいのに」
そんな愛犬の様子に、心配を感じたことはありませんか?
実は、犬も人間と同じように「乗り物酔い」をします。
今回は犬の「乗り物酔い」についてお話します。
犬の乗り物酔いとは?
犬の乗り物酔い(動揺病)は、車の揺れやにおい、音といった刺激により、平衡感覚が乱れて気分が悪くなる状態です。
これは人間の車酔いとよく似たしくみで、特に子犬や車に慣れていない犬に多く見られます。
また、「車=イヤな場所へ連れて行かれる」といった記憶があると、それだけでストレスとなり、酔いやすくなることもあります。
こんな症状は要注意!犬の乗り物酔いのサイン
犬の乗り物酔いは、ささいな変化から始まることがあります。以下のような症状が見られたら、酔っているサインかもしれません。
- よだれが大量に出る
- 何度もあくびをする
- 落ち着きがなくなる
- 震える・後ずさる
- 呼吸が早く浅くなる
- 嘔吐する
- 車に乗るのを強く嫌がる
最初は不安や緊張だけでも、繰り返すうちに本格的な酔いに進行してしまうこともあります。
「少し様子がおかしいな」と思った時点で、早めに対策をしてあげることが大切です。
犬が乗り物酔いする3つの主な原因
■ 1. 身体的な原因
車の揺れや振動で、内耳(平衡感覚を司る器官)が刺激され、自律神経のバランスが崩れます。
特に生後6か月未満の子犬は内耳が未発達なため、酔いやすい傾向があります。
■ 2. 心理的な原因
過去に「車に乗って嫌な思いをした」「動物病院に連れて行かれた」といった経験があると、車そのものにストレスを感じ、酔いやすくなります。
■ 3. 環境的な原因
車内の温度、強いにおい(芳香剤など)、空腹や満腹の状態なども乗り物酔いの引き金になります。
犬はにおいにとても敏感な動物なので、車内環境は思っている以上に大きな影響を与えます。
今日からできる!自宅での乗り物酔い対策
■ 少しずつ車に慣れさせる
最初はエンジンをかけずに車内で過ごす練習から始めましょう。
その後、短時間の走行 → 徐々に距離を伸ばす、というふうに段階的なトレーニングが効果的です。
■ 車=楽しい場所という印象づけ
車に乗ったあとに公園やドッグランに連れていくと、「車に乗ると楽しいことがある」と学習します。
車内でおやつをあげたり、遊び道具を使ったりして、良い印象を作ることがポイントです。
■ 揺れとにおいの対策
- 換気をこまめに行い、空気をこもらせない
- 車内の温度管理をしっかりする
- 強い香りの芳香剤は避ける
- 安定した体勢を保てるように、ケージやドライブボックスを使用する
犬は揺れを受けやすいので、進行方向に顔を向けさせる方が酔いにくいという説もあります。
■ 食事のタイミングに注意
出発の2〜3時間前に軽めの食事を済ませておくと、空腹・満腹どちらの影響も避けられます。
どうしても不安なときは、動物病院へ
努力しても改善しない、旅行が控えていて心配、という場合は、無理をせず動物病院へご相談ください。
動物病院では、
- 愛犬の乗り物酔いの程度や体調をチェック
- 必要に応じて、安全性の高い酔い止めや不安を和らげる方法をご提案
といった個別のサポートが可能です。
「薬を使うのはかわいそう」と思われる方も多いですが、つらい症状を未然に防ぐことは、犬の心と体にとってもやさしい選択です。
一時的に薬のサポートを受けつつ、徐々に慣らしていくという方法もあります。
【まとめ】乗り物酔いを克服して、楽しいお出かけを
犬の乗り物酔いは、正しい知識と対策によって改善することができるものです。
焦らず少しずつ、愛犬のペースに合わせてステップを踏むことで、「車=楽しい時間」へと変えていくことができます。
「この子と一緒にもっと遠くまで行きたい」
その想いをかなえるために、まずはできることから始めてみましょう。
気になる症状があるときや、対処が難しいと感じたときは、どうぞお気軽にご相談ください。
愛犬とのドライブが、楽しい思い出になりますように。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
〒158-0082
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