2025/05/27
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
みなさん、犬にも虫歯ができることをご存じですか?
「虫歯=人間の病気」と思われがちですが、実は犬にも虫歯(齲歯:うし)が発生することがあります。今回は、犬の虫歯について解説します。
虫歯ってどんな病気?
虫歯とは、歯の表面のエナメル質や象牙質が、細菌の出す酸によって溶かされていく病気です。犬の虫歯は人ほど多くはありませんが、発症すると痛みや炎症を引き起こし、進行すると歯の内部にまで影響が及びます。
犬の虫歯の原因
虫歯は、主に口内の細菌(ストレプトコッカス・ミュータンスなど)が、食べ物の糖を利用して酸をつくり出すことで進行します。
ただし犬の場合、人間のように砂糖を多く含む食生活ではないため、虫歯は比較的少ないです。一方で、以下のような条件があるとリスクが高くなります。
- 歯並びの異常や咬み合わせの問題
- 歯垢(プラーク)の蓄積
- おやつの与えすぎや甘い食べ物の摂取
- 唾液の緩衝作用が弱い場合
見た目でわかる?虫歯のサイン
虫歯が進行すると、以下のような症状が見られることがあります。
- 歯の表面に黒い穴が開いている
- 咬合面(噛む面)の歯が削れていたり、へこんでいる
- 歯の一部が変色している
- 口臭が強くなる
- 食欲が落ちたり、食べにくそうにしている
診断と治療
診断には、歯の表面の検査や、歯科用のX線撮影が有効です。X線では、虫歯の深さや歯の根っこ(歯根)まで達しているかどうかを確認できます。
治療としては、虫歯になった部分を取り除き、詰め物をして修復する方法(レジンによる修復)が一般的です。重症の場合は、歯を抜く必要があることもあります。
放置するとどうなる?
虫歯を放っておくと、やがて歯の内部にまで感染が進み、歯髄炎(しずいえん)や歯根膿瘍(しこんのうよう)といった病気を引き起こします。ここまで進行してしまうと、麻酔下での抜歯や根管治療(歯の神経の治療)が必要になることも。早期発見・早期治療がとても大切です。
予防が何より大切!
虫歯を予防するためには、以下のようなケアが有効です。
- 毎日の歯みがき(可能であれば歯ブラシを使いましょう)
- 歯垢除去効果のあるデンタルガムの利用
- 定期的な動物病院での歯科チェック
- 糖分の多いおやつの控えめな利用
愛犬の健康は、お口から始まります。見た目にはわからなくても、歯の内側では進行しているかもしれません。
気になるサインがあれば、早めに動物病院にご相談くださいね。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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