【あなたの愛犬・愛猫にも?】クラス II不正咬合ってどんな病気?

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こんにちは!世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

今回はわんちゃんねこちゃんの歯科疾患の一つである【クラスⅡ不正咬合(かみ合わせの異常)】についてご紹介します!

クラス II不正咬合とは、下あごが短いために上下の歯がうまく噛み合わない状態で、下の犬歯が上あごの口蓋(上あごの内側)を傷つけてしまう可能性があります

早いうちに発見できれば、痛みや口腔トラブルを未然に防げるので、よく知っておきましょう!

原因は?どうしてなるの?

  • 遺伝的体質(異品種交配によるバランスの崩れなど)
  • 成長期の顎への外傷(骨端軟骨が傷んで成長が阻害される)
  • 乳歯遺残や歯の萌出異常による噛み合わせのズレ 

放置するとどうなるの?

  • 犬歯が口蓋を突き、潰瘍や口腔鼻腔瘻(口と鼻がつながる穴)を引き起こすことも 
  • 口内炎、歯周病、膿瘍、時に顎の骨にまで達する問題に発展する可能性あり 
  • 硬いものを嫌がる、よだれが増えるといった行動変化にも繋がります 

診断 – どうやってチェックする?

  1. 視診・触診で顎のずれや噛み合わせを確認
  2. 歯科用レントゲンで、歯と骨の状態を詳しく評価 

主な治療法

歯冠切断+生活歯髄治療

  • 下の犬歯を短くカットし、歯髄(歯の中の神経や血管)の一部を保護処置。
  • 見た目や噛む機能を保ちつつ、痛みや傷害を避けられる高度な処置です 

抜歯や外科的スペース誘導

  • 重症例向け。上あごの奥歯を抜いて、下顎犬歯を正しい位置へ誘導。
  • 咬合修正に効果的だが、抜歯部に裂開リスクがあるため慎重な対応が必要です 

早期発見がキモ!

  • 痛みを飼い主さんが気づきにくい病気ですが、実は内部で進行して痛みや潰瘍を生んでいることがあります 
  • 乳歯期〜7ヶ月までの歯科検診で不正咬合を早めに発見!軽度処置で健康維持が可能です 

こんなサインありませんか?

  • 硬いおもちゃを嫌がる
  • よだれ・口臭が気になる
  • 食べにくそうにしている
  • 歯並びが不自然・乳歯が抜けない

こんな症状が見られたら一度当院を受診することをお勧めします。

まとめ

クラス II不正咬合は見た目では分かりにくいものの、重大な口腔トラブルを引き起こす可能性があります。
しかし、
早期発見すると歯冠切断+歯髄処置などで高い治癒率が期待でき、愛犬、愛猫のQOL(生活の質)を格段に改善できます。

愛犬、愛猫の為にも早期発見を心掛けましょう♪

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお待ちしております。


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けいこくの森動物病院  世田谷犬猫歯科

〒158-0082

東京都世田谷区等々力1-34-18

シュロス等々力1F

TEL:03-3704-1014

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