口の中にプクッとした膨らみ……エプーリスかも⁉

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こんにちは!

世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳

今回は見逃しやすいけど注意が必要な歯ぐきのしこり「エプーリス」についてお話します。

 

エプーリスとは?

「エプーリス」とは、犬の歯ぐき(歯肉)にできる腫瘤(しゅりゅう)や隆起のことです。

多くは局所性の線維性過形成に分類されますが、まれに骨へ浸潤するタイプや悪性に見えるものもあり注意が必要です。

 

 

見た目の特徴

歯ぐきからポコッと盛り上がっている

色はピンク〜赤、時に出血することも

食べ物が引っかかったり、口を気にするしぐさが出ることも

 

下の画像は病理検査で線維性エプーリスと診断されたわんちゃんの口腔内写真です。

どこにエプーリスがどこにあるか分かりますでしょうか?

正解は下顎の奥の歯の丸を付けた部分です。

 

この子は飼い主さんが腫瘤に気づかれて、検査・処置を行いました。

 

 

こんな症状、ありませんか?

歯ぐきに「できもの」がある

歯磨きのときに血が出る

よだれが増えた

口臭がひどくなった

片方だけで噛んでいる

→ もしかしたらそれ、エプーリスかもしれません。

 

どうやって診断するの?

視診・触診

歯石との違いを確認します。

レントゲン検査

骨への浸潤があるか評価します。

生検(組織検査)

正確な診断のためには病理検査が必要です。

 

治療方法は?

基本は外科的切除(手術)です。

小さなエプーリスで症状がなければ経過観察になることもありますが、再発しやすいため定期チェックが大切です。

 

放置するとどうなるの?

腫瘍が徐々に大きくなり、歯を押し出したり口の機能を妨げることがあります

骨に広がるタイプだと、顎の変形や破壊を起こす場合も

早めの対応が、ワンちゃんの生活の質を守るカギです!

 

まとめ

エプーリスは犬の歯ぐきにできる腫瘍です。放置すると歯や骨に影響することもあります。

定期的な歯科検診・早期発見が大切です!

歯みがき中に見つけたしこり、実は病気のサインかもしれません。

少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください

 

 

 

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