2025/06/22
こんにちは！
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳
今回は、子犬の乳歯遺残についてお話しします。
犬の乳歯遺残について
抜けない乳歯は注意が必要です！
子犬を迎えてしばらく経つと、「あれ？歯が2本並んで生えてる？」「乳歯が抜けてない気がする…」と心配される飼い主さんが増えてきます。
それはもしかすると**「乳歯遺残（にゅうしいざん）」**かもしれません。
乳歯遺残とは？
犬も人間と同じように、成長とともに乳歯（子どもの歯）から永久歯（大人の歯）に生え変わります。
通常、生後4〜6か月ごろまでに乳歯が自然に抜け、永久歯に置き換わります。
しかし、何らかの理由で乳歯が抜けずに永久歯と並んで残ってしまう状態を乳歯遺残といいます。
乳歯遺残が引き起こす問題
乳歯が遺残すると、「かわいい」では済まされないさまざまなトラブルを引き起こします。
歯並びの異常
乳歯が残っていることで永久歯の生えるスペースがなくなり、永久歯が正常な位置に生えられずに歯並びが悪くなります。
特に、下顎犬歯の乳歯が残ると、下顎犬歯の永久歯は正常よりも内側に位置し、上顎の歯肉や口蓋に刺さる「ベースナロー」を引き起こすことが多いです。
歯垢・歯石の蓄積
歯が重なっている部分は歯みがきが届きにくく、汚れが溜まりやすくなります。
その結果、歯周病や口臭、歯肉炎の原因になります。
よく見られる部位と犬種
最も多く乳歯遺残が見られるのは犬歯です。
また、小型犬（チワワ、トイプードル、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなど）では、乳歯遺残の発生率が高い傾向があります。
治療方法は？
基本的には抜歯（乳歯の抜去）が推奨されます。
多くの場合は、避妊・去勢手術の際に麻酔をかけて一緒に抜歯することが多く、身体への負担を最小限に抑えることができます。
歯並びの悪化や歯周病を防ぐためにも、永久歯が生えてきた段階で乳歯が抜けていない場合は早めにご相談ください。
当院での対応
当院では、歯の健康チェックや乳歯の状態の確認、抜歯処置も行っております。
乳歯の生え変わりのタイミングに合わせて避妊・去勢手術の予定を立て、避妊・去勢手術と同時に乳歯の抜歯を行います。
また、歯科用レントゲンを用いて、歯の状態をチェックします。
まとめ
✅ 乳歯が抜けずに残っている状態を乳歯遺残といいます
✅ 小型犬や犬歯に多く見られます
✅ 歯並びや歯周病の原因になることがあります
✅ 基本的には抜歯で対応します
✅ 早めの発見・処置が大切です！
**「うちの子、歯が2本あるみたい…」**と思ったら、どうぞお早めにご来院ください。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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