愛犬が乾いた咳をしている…犬伝染性気管気管支炎(ケンネルコフ)ってどんな病気?

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こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

今回は若いわんちゃんによくみられる病気である犬伝染性気管気管支炎についてお話ししようと思います!

犬伝染性気管気管支炎(通称:ケンネルコフ)は、犬がコンコンと乾いた咳をするのが特徴の病気です。

感染力が強く、感染犬のくしゃみや咳のしぶき(飛沫)や直接接触でうつります。

特に保護施設、ペットショップ、多頭飼育のお家などでは一気に広がることがあります。

若い犬(特に1歳未満)でよく見られますが、成犬でもかかることがあります。

原因は1種類の病原体ではなく、

  • 犬パラインフルエンザウイルス
  • 犬アデノウイルス2型
  • 気管支敗血症菌
    など、複数のウイルスや細菌が関係しています。
    混合ワクチンで防げる病原体もありますが、全てを予防することはできないため、今でも日常的によく見られる病気です。

主な症状

潜伏期間(感染してから症状が出るまで)は3〜10日ほど。

一番よく見られる症状は乾いた咳で、走ったり遊んだりすると悪化することがあります。

症状の例

  • 乾いたコンコンという咳(運動や興奮で悪化)
  • 声がかすれる
  • ガーガーとアヒルのような咳
  • 鼻水やくしゃみ
  • 軽い発熱

多くの場合、元気や食欲は保たれますが、二次感染が起こると湿った咳や黄色っぽい鼻水・目やになどが出ることもあります。

悪化すると呼吸が早くなったり、呼吸困難を起こすこともあります。

診断方法

症状や飼育環境から獣医師が判断します。

通常の血液検査やレントゲンでは大きな異常は見られないことが多いですが、必要に応じてウイルスや細菌の遺伝子検査、抗体検査を行うこともあります。

ただし、感染から時間が経っていると検出できない場合もあります。

治療方法

多くは自然に治りますが、咳や細菌感染のリスクを考えて治療することもあります。

主な治療

  • 安静(運動を控える・興奮させない)
  • 室温・湿度を快適に保つ
  • 抗菌薬(細菌感染が疑われる場合)
  • 鎮咳薬や気管支拡張薬(咳がつらい場合)
  • 吸入療法(痰や分泌物を出しやすくする)

通常は1〜2週間ほどで回復しますが、症状が長引くこともあるため、自己判断せずに経過を獣医師と確認しましょう。

予防のポイント

  • 混合ワクチンの接種(全ての病原体は防げませんが、重症化予防になります)
  • 感染犬との接触を避ける
  • 多頭飼育では換気・清掃を徹底
  • 新しく迎えた犬はしばらく隔離して様子を見る

まとめ

ケンネルコフは命に関わる病気ではないことが多いですが、長引く咳は体力を奪い、他の病気の原因にもなります。

「ただの咳」と思わず、早めに動物病院で診てもらうことが大切です。

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