愛犬の咳がいつまでも続く…これってもしかして慢性気管支炎?

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こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

わんちゃんが「コンコン」と咳をしている姿を見ると、飼い主さんはとても心配になると思います。

特に、風邪のような一時的な症状ではなく、長期間にわたって咳が続く場合には注意が必要です。

その代表的な病気のひとつが 「慢性気管支炎」 です。

今回は慢性気管支炎とはどんな病気なのか、どんな症状が出るのか、治療や予防についてわかりやすく解説します。

慢性気管支炎とは?

慢性気管支炎とは、2か月以上も咳が続く呼吸器の病気です。

咳が出ているのに、検査しても「異物」「腫瘍」「寄生虫」などのはっきりした原因が見つからない場合に診断されます。

気管支に炎症が起こると、気道の粘膜からネバネバとした分泌物(痰)がたくさん出ます。この痰が気道を刺激して、咳が止まらなくなるのです。

慢性気管支炎の原因

はっきりとした原因があるわけではありませんが、次のような要因が関わっていると考えられています。

空気中のホコリや煙、化学物質

 → タバコの煙やお香、暖房の乾燥なども刺激になります。

細菌やウイルス感染の後遺症

 → 一度感染症にかかると、気管支に炎症が残ってしまうことがあります。

体質や免疫の問題

 → アレルギー体質や遺伝的な要因が影響することも。

肥満

 → 肥満は呼吸を苦しくさせ、症状を悪化させる原因になります。

どんな症状が見られるの?

慢性気管支炎の犬や猫には、次のような症状がみられます。

  • 湿った咳(痰がからんだような咳)
  • 夜間や早朝に咳が多い
  • 運動後に咳が出る
  • 呼吸がしんどそう(ゼーゼー、ヒューヒュー)
  • 長引くと運動を嫌がる、疲れやすい

初期のころは咳だけですが、進行すると 呼吸困難やチアノーゼ(舌や歯ぐきが紫色になる) を起こすこともあります。

どうやって診断するの?

慢性気管支炎は「咳が長引いている」だけでは診断できません。

似たような症状を示す病気(気管虚脱、心臓病、寄生虫、逆流症など)と区別する必要があります。

診断に使われる検査は、

  • 胸部レントゲン(気管支の炎症や変化を確認)
  • 気管支鏡検査(粘膜の炎症や分泌物を見る)
  • 細胞診や培養(感染の有無を調べる)
    などがあります。

治療について

慢性気管支炎は「完治」が難しい病気ですが、咳をコントロールして生活の質を上げることが治療の目標になります。

① 生活環境の改善

  • タバコの煙、暖炉やお香、スプレー類を避ける
  • 部屋の換気や加湿を意識する
  • アレルギーの原因になりそうなものを減らす

② 薬による治療

  • ステロイド薬:炎症を抑える
  • 抗菌薬:細菌感染が疑われるときに使用
  • 気管支拡張薬:呼吸を楽にする
  • 去痰薬:痰を出しやすくする

③ 体重管理

肥満は呼吸を悪化させるため、ダイエットが治療の一部になります。

予後(治りやすさ)

慢性気管支炎は「一度治して終わり」という病気ではありません。

うまく付き合っていく病気と考えてください。

適切な治療と生活環境の見直しによって、

  • 咳の回数を減らす
  • 呼吸を楽にする
  • 進行を遅らせる
    ことができます。

放っておくと気管支拡張症や心臓への負担が大きくなるため、早めの診断と治療がとても大切です。

飼い主さんへ

咳は「風邪っぽいだけ」と思ってしまいがちですが、2週間以上続くようなら注意が必要です。

とくにシニア犬や小型犬は呼吸器の病気が多く、慢性気管支炎が見つかることも珍しくありません。

「うちの子、咳が止まらないな」と感じたら、ぜひ動物病院にご相談ください。

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