2025/08/30
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
わんちゃんが「コンコン」と咳をしている姿を見ると、飼い主さんはとても心配になると思います。
特に、風邪のような一時的な症状ではなく、長期間にわたって咳が続く場合には注意が必要です。
その代表的な病気のひとつが 「慢性気管支炎」 です。
今回は慢性気管支炎とはどんな病気なのか、どんな症状が出るのか、治療や予防についてわかりやすく解説します。
慢性気管支炎とは?
慢性気管支炎とは、2か月以上も咳が続く呼吸器の病気です。
咳が出ているのに、検査しても「異物」「腫瘍」「寄生虫」などのはっきりした原因が見つからない場合に診断されます。
気管支に炎症が起こると、気道の粘膜からネバネバとした分泌物(痰)がたくさん出ます。この痰が気道を刺激して、咳が止まらなくなるのです。
慢性気管支炎の原因
はっきりとした原因があるわけではありませんが、次のような要因が関わっていると考えられています。
空気中のホコリや煙、化学物質
→ タバコの煙やお香、暖房の乾燥なども刺激になります。
細菌やウイルス感染の後遺症
→ 一度感染症にかかると、気管支に炎症が残ってしまうことがあります。
体質や免疫の問題
→ アレルギー体質や遺伝的な要因が影響することも。
肥満
→ 肥満は呼吸を苦しくさせ、症状を悪化させる原因になります。
どんな症状が見られるの?
慢性気管支炎の犬や猫には、次のような症状がみられます。
- 湿った咳(痰がからんだような咳)
- 夜間や早朝に咳が多い
- 運動後に咳が出る
- 呼吸がしんどそう(ゼーゼー、ヒューヒュー)
- 長引くと運動を嫌がる、疲れやすい
初期のころは咳だけですが、進行すると 呼吸困難やチアノーゼ(舌や歯ぐきが紫色になる) を起こすこともあります。
どうやって診断するの?
慢性気管支炎は「咳が長引いている」だけでは診断できません。
似たような症状を示す病気(気管虚脱、心臓病、寄生虫、逆流症など)と区別する必要があります。
診断に使われる検査は、
- 胸部レントゲン(気管支の炎症や変化を確認)
- 気管支鏡検査(粘膜の炎症や分泌物を見る)
- 細胞診や培養(感染の有無を調べる)
などがあります。
治療について
慢性気管支炎は「完治」が難しい病気ですが、咳をコントロールして生活の質を上げることが治療の目標になります。
① 生活環境の改善
- タバコの煙、暖炉やお香、スプレー類を避ける
- 部屋の換気や加湿を意識する
- アレルギーの原因になりそうなものを減らす
② 薬による治療
- ステロイド薬:炎症を抑える
- 抗菌薬:細菌感染が疑われるときに使用
- 気管支拡張薬:呼吸を楽にする
- 去痰薬:痰を出しやすくする
③ 体重管理
肥満は呼吸を悪化させるため、ダイエットが治療の一部になります。
予後(治りやすさ)
慢性気管支炎は「一度治して終わり」という病気ではありません。
うまく付き合っていく病気と考えてください。
適切な治療と生活環境の見直しによって、
- 咳の回数を減らす
- 呼吸を楽にする
- 進行を遅らせる
ことができます。
放っておくと気管支拡張症や心臓への負担が大きくなるため、早めの診断と治療がとても大切です。
飼い主さんへ
咳は「風邪っぽいだけ」と思ってしまいがちですが、2週間以上続くようなら注意が必要です。
とくにシニア犬や小型犬は呼吸器の病気が多く、慢性気管支炎が見つかることも珍しくありません。
「うちの子、咳が止まらないな」と感じたら、ぜひ動物病院にご相談ください。
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