2025/05/31
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
最近、「ごはんは食べるけど、よく吐くんです」といったご相談が増えています。特に犬や猫が繰り返し吐いたり、元気がなかったりすると、「どこか悪いのかな?」と心配になりますよね。
今回は、犬や猫によく見られる「慢性胃炎(まんせいいえん)」についてご紹介します。
慢性胃炎とは?
胃炎とは、胃の粘膜に炎症が起きている状態です。その中でも、「慢性胃炎」とは、数週間から数ヶ月、胃の炎症が続く状態を指します。
急性胃炎は一時的なものが多いのに対し、慢性胃炎は症状が長引き、じわじわと進行するため、見逃されやすいのが特徴です。
主な症状
慢性胃炎の症状は、犬猫の体調や個体差によって異なりますが、以下のようなものがよく見られます。
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食後や空腹時の嘔吐(黄色い液体や白い泡)
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食欲不振
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体重減少
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元気がない、動きたがらない
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食べたがるけどすぐに吐く
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時々お腹をかばうような姿勢をとる
このような症状が「なんとなく続いている」場合、実は慢性胃炎が隠れているかもしれません。
原因は?
慢性胃炎の原因はさまざまです。はっきりと特定できないこともありますが、以下のような要因が関係していることが多いです。
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食事の影響:人の食べ物や脂っこいものを与える習慣
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異物の誤飲:おもちゃや布、毛玉などが胃を刺激
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感染症:細菌や寄生虫
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アレルギーや免疫異常
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腫瘍や消化器の疾患:まれに胃がんやリンパ腫など
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ストレスや神経性の影響
年齢が上がるとともに胃腸の機能が低下することもあるため、シニア期に入った犬猫では特に注意が必要です。
慢性胃炎の診断と検査
「吐く=胃炎」とは限りません。他の消化器疾患や内臓の病気との見分けが必要です。そのため、動物病院では以下のような検査を行うことがあります。
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身体検査・問診(いつから吐いているか、何を食べているかなど)
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血液検査(炎症や臓器の状態を確認)
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レントゲンやエコー検査(胃や腸の状態をチェック)
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内視鏡検査(慢性症状が続く場合や腫瘍の疑いがあるとき)
症状が軽くても、長引いている場合は検査をおすすめします。早期発見・早期治療が大切です。
治療法と日常ケア
慢性胃炎の治療は、原因によって異なりますが、主に以下のようなアプローチになります。
薬による治療
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胃酸を抑える薬
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胃の粘膜を保護する薬
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吐き気を抑える薬
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抗生物質や駆虫薬(感染症が原因の場合)
食事の見直し
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消化に良い療法食への切り替え
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食事の回数を増やし、少量ずつ与える
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おやつや人の食べ物を控える
ストレスケア
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生活環境を見直す
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留守番時間の工夫や遊びの時間を増やす
特に大切なのは、飼い主さんの日々の観察です。「また吐いてるけど、元気だから大丈夫」と見過ごしているうちに、胃炎が進行してしまうケースも少なくありません。
まとめ:こんな時はすぐにご相談を!
慢性胃炎は、日常のちょっとした変化として現れることが多く、気づきにくい病気です。以下のような様子が見られたら、お早めにご相談ください。
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吐く回数が増えている
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吐いたあと元気がない、ぐったりしている
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食欲が落ちた、体重が減ってきた
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定期的に吐いているが原因がわからない
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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