胃が炎症起こしているかも…!?長期的な症状に注意!

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こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

最近、「ごはんは食べるけど、よく吐くんです」といったご相談が増えています。特に犬や猫が繰り返し吐いたり、元気がなかったりすると、「どこか悪いのかな?」と心配になりますよね。

今回は、犬や猫によく見られる「慢性胃炎(まんせいいえん)」についてご紹介します。

慢性胃炎とは?

胃炎とは、胃の粘膜に炎症が起きている状態です。その中でも、「慢性胃炎」とは、数週間から数ヶ月、胃の炎症が続く状態を指します。

急性胃炎は一時的なものが多いのに対し、慢性胃炎は症状が長引き、じわじわと進行するため、見逃されやすいのが特徴です。

主な症状

慢性胃炎の症状は、犬猫の体調や個体差によって異なりますが、以下のようなものがよく見られます。

  • 食後や空腹時の嘔吐(黄色い液体や白い泡)

  • 食欲不振

  • 体重減少

  • 元気がない、動きたがらない

  • 食べたがるけどすぐに吐く

  • 時々お腹をかばうような姿勢をとる

このような症状が「なんとなく続いている」場合、実は慢性胃炎が隠れているかもしれません。

原因は?

慢性胃炎の原因はさまざまです。はっきりと特定できないこともありますが、以下のような要因が関係していることが多いです。

  • 食事の影響:人の食べ物や脂っこいものを与える習慣

  • 異物の誤飲:おもちゃや布、毛玉などが胃を刺激

  • 感染症:細菌や寄生虫

  • アレルギーや免疫異常

  • 腫瘍や消化器の疾患:まれに胃がんやリンパ腫など

  • ストレスや神経性の影響

年齢が上がるとともに胃腸の機能が低下することもあるため、シニア期に入った犬猫では特に注意が必要です。

慢性胃炎の診断と検査

「吐く=胃炎」とは限りません。他の消化器疾患や内臓の病気との見分けが必要です。そのため、動物病院では以下のような検査を行うことがあります。

  • 身体検査・問診(いつから吐いているか、何を食べているかなど)

  • 血液検査(炎症や臓器の状態を確認)

  • レントゲンやエコー検査(胃や腸の状態をチェック)

  • 内視鏡検査(慢性症状が続く場合や腫瘍の疑いがあるとき)

症状が軽くても、長引いている場合は検査をおすすめします。早期発見・早期治療が大切です。

治療法と日常ケア

慢性胃炎の治療は、原因によって異なりますが、主に以下のようなアプローチになります。

薬による治療

  • 胃酸を抑える薬

  • 胃の粘膜を保護する薬

  • 吐き気を抑える薬

  • 抗生物質や駆虫薬(感染症が原因の場合)

食事の見直し

  • 消化に良い療法食への切り替え

  • 食事の回数を増やし、少量ずつ与える

  • おやつや人の食べ物を控える

ストレスケア

  • 生活環境を見直す

  • 留守番時間の工夫や遊びの時間を増やす

特に大切なのは、飼い主さんの日々の観察です。「また吐いてるけど、元気だから大丈夫」と見過ごしているうちに、胃炎が進行してしまうケースも少なくありません。

まとめ:こんな時はすぐにご相談を!

慢性胃炎は、日常のちょっとした変化として現れることが多く、気づきにくい病気です。以下のような様子が見られたら、お早めにご相談ください。

  • 吐く回数が増えている

  • 吐いたあと元気がない、ぐったりしている

  • 食欲が落ちた、体重が減ってきた

  • 定期的に吐いているが原因がわからない

 

 

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。


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けいこくの森動物病院  世田谷犬猫歯科

〒158-0082

東京都世田谷区等々力1-34-18

シュロス等々力1F

TEL:03-3704-1014

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