2025/06/11
こんにちは！
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳
今回は猫でよくみられる甲状腺機能亢進症について紹介します。
甲状腺機能亢進症とは
**甲状腺機能亢進症（Hyperthyroidism）**は、猫に多く見られる内分泌疾患で、甲状腺ホルモン（T4、T3）が過剰に分泌されてしまう病気です。
中高齢の猫に多い疾患で、10歳以上の猫に多く発生すると言われています。
甲状腺ってどんな臓器？
甲状腺は首の両側にある小さな器官で、体の代謝を調節するホルモン（T4、T3）を作っています。
これらのホルモンは、体温の調整や心臓、腸の動きなど多くの機能に関わっています。
病気の原因
ほとんどの猫では、**良性の甲状腺腺腫（腺腫性過形成）**によって甲状腺ホルモンが過剰に作られることが原因です。
ごくまれに甲状腺がんによる場合もあります。
主な症状
甲状腺ホルモンが増えると、体の代謝が活発になり、以下のような症状が出ます。
体重減少（食欲があっても体重が減る）
食欲亢進（すごくお腹が空く）
多飲多尿（水をよく飲み、おしっこの量が増える）
興奮しやすい、落ち着きがない
嘔吐や下痢
毛づやが悪くなる
このような症状に気づいたら、早めの検査がおすすめです。
診断方法
血液検査で甲状腺ホルモンを測定します。
高値が認められれば甲状腺機能亢進症と診断されます。
さらに心臓の状態や腎臓の健康状態を調べるために追加の検査を行うこともあります。
治療について
治療法は複数あります。猫の年齢や全身状態に合わせて最適な治療を選びます。
内科治療（抗甲状腺薬）
甲状腺ホルモンの合成を抑えるお薬を内服します。お薬の継続投与が必要です。
食事療法
ヨウ素制限食（甲状腺ホルモンの材料を制限）に切り替えて管理する方法です。
外科的治療（甲状腺摘出術）
手術で異常な甲状腺を切除します。再発や合併症のリスクもあるため、事前の評価が重要です。
早期発見・早期治療が大切！
甲状腺機能亢進症は治療可能な病気です。
治療をしないままにすると、心臓や腎臓に負担がかかってしまうことがあります。
定期的な健康診断での早期発見・早期治療が、猫ちゃんの健康寿命をのばすカギです。
気になる症状があれば、いつでもご相談ください。
大切な家族である猫ちゃんが元気に長生きできるよう、一緒にサポートしていきます！
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
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