2025/06/14
こんにちは!世田谷区等々力にありますけいこくの森動物病院です🌳
今回はわんちゃんにまれに起きる病気である「前立腺癌」についてお話ししたいと思います!
犬の前立腺癌は、雄犬に発生する悪性腫瘍であり、特に高齢の未去勢犬に多く見られます。
進行が早く、転移のリスクも高いため、早期発見と適切な治療が重要です。
前立腺癌とは?
前立腺癌は、犬の前立腺に発生する悪性腫瘍で、主に移行上皮癌や腺癌が含まれます。
これらの腫瘍は、尿道や直腸などの周囲組織に浸潤しやすく、リンパ節や肺、骨などへの転移も高確率で起こります。
去勢していてもしていなくても疾患することがありますが、多くは未去勢の犬に多いと言われています。
症状
前立腺癌によって引き起こされる症状としては以下のようなものが挙げられます。
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- 血尿や頻尿、排尿困難
- 血便、排便困難や便秘
- 元気消失
- 食欲喪失
- 体重減少
診断方法
前立腺癌の診断には、以下の検査を行うことがあります。
直腸検査
前立腺の大きさや硬さを触診します。
超音波(エコー)検査
腫瘍の大きさや浸潤範囲を評価します。
尿検査
カテーテルなどで採取した尿に含まれる細胞を顕微鏡で観察し、癌細胞がないか確認します。
レントゲン診断
X線で転移の有無を確認します。更に詳しく調べる場合はCTでの検査も推奨されます。
治療方法
前立腺癌の治療は、腫瘍の進行度や転移の有無により異なります。
進行度が低く、早期発見により転移の可能性が低い場合は根治治療という癌そのものをできるだけ取り除く治療を行います。
根治治療には、外科的に摘出手術を行なったり、抗がん剤による治療などが例として挙げられます。
進行度が高く、転移が起きている可能性が高い場合には癌による症状を緩和させる緩和治療を行うことがあります。
その場合は腫瘍の進行を遅らせる処置を行なったり、痛みを和らげる疼痛管理などの治療を行います。
治療の選択は、獣医師と相談の上、愛犬の状態に最適な方法を決定することが重要です。
予防と早期発見の重要性
前立腺癌の予防には、以下のポイントが有効です。
- 定期的な健康診断:年1回の健康診断で早期の異常を発見することができます。
- 日々の観察:排尿・排便の異常、歩行の変化などに注意してください。
早期発見により、治療の選択肢が広がり、予後の改善が期待できます。
まとめ
犬の前立腺癌は、早期の発見と適切な治療が予後を大きく左右します。愛犬の健康を守るために、定期的な健康診断と日々の観察を心掛けましょう。
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