2025/12/15
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。
今回は猫さんの歯周病治療の例をご紹介します。
症例
症例は、推定5歳のmix猫さん。もともと保護猫で、歯が急に抜け落ちたとのことで来院されました。
診察したところ強い口臭と歯肉炎、歯肉の喪失がみられました。

重度の歯周病と判断し、全身麻酔下での歯科検査と治療に進みました。
歯科処置
全身麻酔下で歯科レントゲン撮影を行います。表面からは見えない歯根や顎の骨の様子が確認できます。
口の中に専用のセンサーを入れて撮影するため、猫ちゃんでは麻酔をかけないと実施できない検査です。
また、歯を1本ずつ確認して歯周ポケットの深さや揺れ、歯肉からの出血の有無などを確認します。

↑歯科レントゲン画像です。炎症が強いせいで歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶けてきていました。あまりの炎症の強さのせいで、歯そのものも溶け始めている部分があることもわかりました。
今回は相談の上、罹患歯の抜歯を行いました。
治療後は、口臭も無くなり食欲も以前より増したとのことでした。
治療後について
歯周病は、歯が存在する限りは根治することがありません。どれだけ軽い状態で維持していけるかが重要です。
特に猫ちゃんは口の違和感から食欲が落ちることも多く、早期に発見して治療することが大切です。
毎日歯磨きができれば理想的ではありますが、猫ちゃんの場合はなかなか難しい子が多いこともあり、定期的に歯科検診を受けていただき、必要があれば毎年歯科治療を実施することもおすすめします。
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