2025/07/03
こんにちは!世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳
犬と猫の「動脈管開存症(PDA)」とは?
「動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)」は、先天性心疾患の一つで、主に子犬や子猫に見られる心臓の異常です。
胎児の間、肺はまだ機能していないため、血液は肺を通らず「動脈管」という血管を通ってショートカットしています。
通常、この動脈管は出生後すぐに自然と閉じるはずですが、閉じずに開いたままになっている状態が「動脈管開存症(PDA)」です。
どんな症状があるの?
動脈管が開いたままだと、心臓に負担がかかり、さまざまな症状が現れます。
呼吸が速い、苦しそう
運動を嫌がる、すぐ疲れる
成長が遅い
咳をする
重度になると、失神や突然死も…
初期は症状が目立たないことも多く、健康診断やワクチン接種のときの心音検査で「雑音」が見つかって判明するケースがよくあります。
診断方法
当院では以下の検査を組み合わせて診断を行います。
聴診(心雑音の確認)
レントゲン検査(心臓や血管の大きさの確認)
心エコー検査(血液の流れや異常の有無を詳しく観察)
必要に応じて心電図や血液検査も実施
治療について
根本的な治療は「外科手術」または「カテーテル閉鎖術」です。
動脈管を閉じることで、心臓への負担を取り除きます。
- 小型犬では、外科手術による結紮(けっさつ)
- 最近では、カテーテルによる閉鎖術(非開胸手術)が行われることもあります
- 治療のタイミングは早ければ早いほど予後が良好
外科が困難な場合や高齢で無症状な場合は、**内科管理(利尿剤・強心薬など)**で経過をみることもあります。
🐶🐱 よくある犬種・猫種
- トイプードル
- ポメラニアン
- チワワ
- シェルティー
- マルチーズ
など、小型犬に多くみられます。猫ではまれですが、発見されることもあります。
まとめ
動脈管開存症は早期に見つけて、適切な処置を行うことで完治が目指せる病気です。
放置すると心不全や突然死のリスクもあるため、「心雑音があると言われた」「咳が出る」「疲れやすい」など、少しでも気になる症状がある場合はお早めにご相談ください。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。
けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科
〒158-0082
東京都世田谷区等々力1-34-18
シュロス等々力1F
TEL:03-3704-1014
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。