2025/09/02
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です🌳
今回は尿管結石についてお話します!
尿管結石とは
尿管結石は、腎臓から膀胱へ尿を運ぶ細い管(尿管)に結石(石のようなかたまり)が詰まる病気です。
犬や猫では特に猫で多くみられ、強い痛みや腎臓の機能障害を引き起こすことがあります。
主な原因
ミネラルバランスの乱れ(シュウ酸カルシウム結石など)
慢性的な尿路感染症
遺伝的要因(特定の猫種に多い傾向あり)
水分摂取不足や食事内容
症状
尿管はとても細いため、結石が詰まるとすぐに症状が出ることがあります。
元気がなくなる
食欲の低下、嘔吐
腰やお腹の痛みで落ち着きがない
頻尿、血尿、尿が出にくい
急性の場合:腎臓の機能低下による急性腎不全(命に関わることも)
診断方法
レントゲン検査:結石の位置や数を確認
超音波検査:尿管の拡張、腎臓の変化を観察
血液検査:腎臓の機能(BUN・クレアチニン)、電解質異常
尿検査:血尿や結晶の有無
治療
尿管結石は自然に流れ出ることが少なく、治療が必要になるケースがほとんどです。
内科治療(軽度・部分閉塞の場合)
・点滴で尿量を増やし、結石を流れやすくする
・鎮痛剤や緩和治療で様子をみる
・尿路結石用の食事療法(結石の種類によって有効な場合もあり)
外科・インターベンション治療(閉塞が重度の場合)
- 尿管切開術や尿管ステント設置
- SUB(Subcutaneous Ureteral Bypass:皮下尿管バイパス)設置
→ 腎臓の機能を守るため、専門的な処置が必要になることがあります。
予防と再発防止
尿管結石は再発しやすいため、日常管理がとても大切です。
- 水分をしっかり摂らせる(ウェットフードの利用や給水器の工夫)
- 結石の種類に合った療法食を続ける
- 定期的な尿検査・血液検査・エコー検査で再発チェック
当院の方針
尿管結石は放置すると腎不全につながる危険な病気です。
当院では、エコーやレントゲンによる早期診断に加え、症例に応じて内科治療から専門施設との連携による外科治療まで幅広く対応しています。
「元気がない」「吐く」「尿が出にくい」といった症状があれば、早めにご相談ください。
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