【歯科症例】下顎の埋伏歯の抜歯を行ったワンちゃん

こんにちは!世田谷区にあります、けいこくの森動物病院です🌳

みなさん、わんちゃんの歯は全部で何本かご存知でしょうか?

乳歯が生え変わった後、正常であれば42本の永久歯が生えます。

一度、ご自宅のわんちゃんの歯の本数を数えてみてください。

42本ない場合には、もともと歯が生えていないもしくは歯が顎の骨に埋まっている状態です。

歯がない場合は何か症状が出るリスクはないのですが、埋まっていた場合は問題が起こります。

埋まっている歯のことを埋伏歯といい、埋伏歯は放置してしまうと含歯性嚢胞という嚢胞ができたり、顎の骨が溶かされたりしてしまいます。

そのため、早期発見・早期治療が重要です。

 

埋伏歯の抜歯を行ったわんちゃん

初診時

1歳6か月のボストンテリアのわんちゃんです🐶

かかりつけさんで軟口蓋過長症と診断を受け、当院に紹介でいらっしゃいました。

ボストンテリア、フレブル、パグなどの短頭種は軟口蓋過長や外鼻孔狭窄(鼻の穴が狭い)などの呼吸の妨げとなる形態異常があるため、当院では軟口蓋切除と外鼻孔拡張の手術を行っています。

口の中を確認すると、下顎の5番目の歯(犬歯の隣の歯)が左右とも確認できませんでした。

埋伏歯も短頭種で起こりやすいです。

飼い主さんと相談し、軟口蓋切除と外鼻孔拡張の手術と同時に歯のレントゲンを撮影し、埋伏歯の処置を行うことにしました。

 

術前検査

麻酔前に必ず術前検査を行います。

8歳未満:血液検査、胸部レントゲン、心エコー

8歳以上:血液検査、胸部レントゲン、心エコー、腹部エコー、尿検査

 

手術当日

全身麻酔下で軟口蓋切除と外鼻孔拡張を行い、その後に歯科レントゲンを撮影しました。

画像の赤丸が下顎の5番目の歯です。左右とも萌出しておらず、埋まっていました。

そのため、2本とも抜歯を行いました。

抜歯した部位は吸収される糸で縫合をしました。

大きな嚢胞を形成する前に抜歯の処置ができてよかったです。

 

軟口蓋と外鼻孔の処置

本題からずれますが、軟口蓋と外鼻孔のBefore、Afterもお見せします。

軟口蓋

  → 

外鼻孔

  → 

空気の通り道が広くなることで呼吸がしやすくなります。

短頭種のわんちゃんは是非、軟口蓋切除と外鼻孔拡張の手術をご検討ください!

 

まとめ

短頭種では埋まっている歯がよく見られるため、顎の骨が壊される前に発見し対処することが重要です。

また歯が足りない際に、その歯が埋まっているのか、もともと無いのか外からの見た目ではわからず診断には歯科レントゲンが必要です。

若い頃からの定期的な歯科検診をおすすめいたします。

 

【関連する記事はこちらから】

埋伏歯による含歯性嚢胞の症例

埋伏歯について

〈症例紹介〉軟口蓋切除・外鼻孔拡張術を実施した症例 短頭種

短頭種(パグちゃん)の軟口蓋切除、外鼻孔拡張の手術を行いました。

 

 

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